八丈島の水道復旧支援
令和7年、東京都八丈島は2つの台風に見舞われ、島の水道が大きな被害を受けました。日本原料株式会社は、これに対して迅速な復旧支援を開始し、可搬式浄水装置『モバイルシフォンタンク(MST)』を活用して水道復旧に尽力しています。
台風の影響
10月に上陸した台風22号と23号は、八丈島において取水施設や水道管を破損しました。特に停電の影響も相まって、水道施設が停止したため、約12戸地域で断水が続いています。このような緊急事態に対し、日本原料は早急な対応を確定し、状況調査を行うことになりました。
日本原料の対応
日本原料は、10月10日から被害の状況調査を開始した後、東京都水道局からの要請を受けて急きょ復旧支援の具体的な計画を練りました。同月22日には樫立配水池へのMST設置が決定され、23日には現地調査が行われました。この結果、樫立配水池にはMST-700が2基、MST-1000が1基設置されることとなります。
さらに、10月24日には新たに関之戸浄水場への設置要請を受け、27日にはMST-700が2基設置される方針が決定しました。小川水源にもMST-2200Sが設置されることが決まり、緊急な水道復旧に向けた体制が整いました。
災害対策本部の設立
続いて、10月28日に社内に「八丈島災害対策本部」を設立。必要な資機材の手配と、海上輸送の準備が並行して進められました。翌月の1日には、最初の3基分のMSTを含む第1弾の積み込みが完了し、3日に芝浦ふ頭から出発。4日には無事に八丈島に到着しました。
機器の設置状況
最初に落ち着いた樫立配水池では、すぐさまMST-700の2基が設置され、7日にはそれが完了。さらに8日には第2弾の資機材が海上輸送で出港し9日に到着。10日にはMST-1000の設置も完了しています。これにより、八丈島の水道復旧に向けた取り組みが着々と進んでいます。
日本原料の使命
日本原料は、日量15,000トンの水道水を生産できる可搬式浄水装置『モバイルシフォンタンク』を常に備蓄し、未曾有の災害への備えを怠りません。引き続き、迅速な水道復旧に向けて全社を挙げて対応に取り組んでいます。さらなる続報については、今後お知らせいたします。
日本原料の取り組みは、災害に対する社会的な責任を果たすものです。水道インフラが復旧することで、八丈島の人々の生活が一日でも早く元に戻ることを願っています。