2024年若手社員意識調査:業務支援の実態と新人の期待とは
2024年10月12日から15日にかけて、オールディファレント株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が実施した意識調査が、社会人1年目から4年目までの若手社員1,200名を対象に行われました。本調査は、若手社員が上司や先輩からどのような支援を受けているのか、またその支援についてどのように感じているのかを明らかにするものです。特に「業務支援」に焦点を当て、若手社員が抱える実情を深く探ります。
調査結果の概要
調査結果によると、半数以上の若手社員が上司や先輩からの業務支援を受けていると感じている一方で、5人に1人は全く支援を受けていないと回答しています。特に、
社会人1年目では、「十分に支援を受けている」と感じる割合が高く、一方で「全く支援してもらっていない」と感じる割合が最も高かったことが分かりました。つまり、若手社員の中にも支援に対する温度差があることが判明しました。
支援の供給者
業務支援を行っている人は、一般的に「同じグループ・チームの先輩」が最も多く、次いで「役職が1つ上の上司」「同期」が続きます。これは、若手社員が最も身近に感じる先輩からの支援が大きな影響を与えていることを示しています。年次が上がるにつれて、上司からの支援が増加する傾向も確認されています。
支援内容の傾向
調査により、「必要なマインド・知識・スキル」への支援が最も多く、職場・業界・社会人としての支援が挙げられました。それに対して、新しい視点を提供する支援や、業務に詳しい人の紹介などが不足しているという実態が浮かび上がりました。
若手社員の捉え方
業務支援があることで、「安心」「感謝」「成長のために頑張ろう」というポジティブな感情を抱く傾向が強いことも注目すべき点です。
具体的には、特定のタスクや役割を割り当てる「業務アサイン」に関しても、未経験の業務と得意な業務のアサインで成長意欲が高まったとする声が多いです。しかし、苦手な業務にアサインされた場合には、モチベーションが低下したと感じる若手社員もいるため、アサインの意図を伝えることが重要です。
調査のまとめ
2024年の調査結果から、若手社員において業務支援がどのように行われ、どのように感じられているかが明確になりました。支援者や支援内容の充実度を向上させるためには、上司や先輩だけではなく、広範囲にわたる多様な視点の支援が求められています。特に、苦手業務に対する支援が成長意欲を高める場合も多いため、意図的なアサインメントを行うことが成長を支える重要な要素です。
私たちの組織としては、若手社員が壁を乗り越え、成長するための多角的なアプローチが必要です。今後の育成施策においても、若手社員の成長を支援するために、効果的な育成計画を立てることが欠かせません。今後も若手社員の意見を尊重しながら、しっかりとした支援の体系を築いていく必要があります。