世田谷区立船橋小学校で初の体験型災害水ワークショップを開催
2025年7月24日、世田谷区立船橋小学校にて、地域の水道機工株式会社が主催した「災害と水のひみつ」をテーマにした体験型ワークショップが実施されました。このワークショップは、同社の緊急災害水支援チーム「EWAT」が初めて行うものであり、災害時における水の重要性を子どもたちに楽しく伝える機会となりました。
ワークショップの背景
近年、自然災害が頻発する中で、「水」の確保とその重要性についての教育はますます求められています。水道機工は、96年の歴史を持つ企業であり、上下水道の設計・施工・管理を専門としていることから、水の大切さを次世代に伝えることを目的としたこの取り組みを開始しました。
開催概要
- - 日時:2025年7月24日(木)9時30分~11時30分
- - 場所:世田谷区立船橋小学校(〒156-0055 東京都世田谷区船橋4丁目41-1)
- - 参加対象:小学1~4年生
ワークショップ内容
1.
アイスブレイク:水の必要量を考えるゲーム
2.
テーマ1:水道水について学ぶ
3.
テーマ2:災害時の水の重要性
4.
テーマ3:非常災害用造水装置「トレローム」の体験
当日の活動内容
最初に、子どもたちは日常生活でどれくらいの水を使っているのか、「人の体にはどれくらいの水が含まれているのか」をペットボトルを抱えて考えるクイズからスタートしました。また、水が安全である理由や、川や海の水がそのまま飲めない理由、動物には何の水を与えるかなど、様々なテーマに触れ、水の不思議を学びました。
特に印象的なのは、非常災害用造水装置「トレローム」の実演でした。参加した子どもたちは実際にその装置を操作し、濁った水をきれいにする作業を体験します。その際、レバーの重さに驚く子どもたちからは、「これは運動にもなる!」という声があがり、災害時の水の供給の難しさを実感したようです。
参加したEWAT隊員は、「災害時にこういった機器が役立つことを感じてほしい」と伝え、子どもたちがこの活動を通じて水の重要性を理解してくれることに期待を寄せました。
参加者の声
ワークショップ後、多くの児童や保護者からの参加者の声はポジティブでした。子どもたちは
「将来ボランティアをしたいと思っているので、今日の学びを生かしたい」と感想を述べたり、「安全な水を作るのに手間がかかることに驚いた」といった声が上がりました。これらは、彼らの水への関心と理解を深めるきっかけとなったことを示しています。
EWATについて
EWAT(イーワット)は、水道機工株式会社が設立したチームで、災害時に迅速に支援を提供するための体制を整えています。この組織は、様々な部署からの専門知識を結集し、被災地での水供給支援を効率的に行うことを目指しています。これまでにも、様々な自然災害に対して支援活動を行ってきました。
まとめ
今回のワークショップは、子どもたちに水の大切さを学ぶ貴重な体験となりました。水道機工は、引き続き地域社会における水の重要性を啓蒙する活動を続けていく意向を示しており、これからの活動にも注目です。