Mirxesががん検査普及
2025-07-25 19:43:30

シンガポール発のMirxesが日本でのがん検査普及を加速

シンガポール発Mirxes、日本でのがん検査普及へ



2025年7月23日、東京都内で開催された業務連携発表会にて、シンガポールの先端バイオテクノロジー企業であるMirxes(ミレックサス)が、日本でのがん早期診断技術の普及に向けてナガワ薬品と戦略的パートナーシップを結んだことを発表しました。これにより、Mirxesが開発したマイクロRNAベースの血液検査であるGASTROClear™(胃がん)およびLUNGClear™(肺がん)を中心にしたスクリーニング技術が日本国内で広がっていくことが期待されています。

Mirxesの取り組み



Mirxesは、がんの早期発見に寄与する革新的技術を提供する企業で、世界各国で医療機関との提携を通じてその技術を展開しています。今回の発表において、Mirxes Japanの代表取締役であるユン・リハン博士は、「このパートナーシップは、日本国民にがん早期発見技術を届けるための重要なステップです」とし、地域や医療業界との連携により予防医療の強化とがんによる死亡率の低下を目指す意向を示しました。

ナガワ薬品もこの取り組みに期待を寄せ、常務取締役の大段正司氏は「次世代の診断技術を通じて、社会全体の健康向上に貢献することが使命です」と語ります。

日本におけるがんの現状



日本では、胃がんが主要ながんの一つであり、高齢者や持病を抱える方々などにとって、負担の少ない検査方法が求められています。現在の胃がん検診の受診率は男女ともに低く、多くの人々が検査を受けることに対して不安を抱えているのが現状です。MirxesはGASTROClear™を利用することで、こうした問題に立ち向かおうとしています。

GASTROClear™は、血液を使った非侵襲的な検査であり、内視鏡やバリウム検査と比べて身体的負担が少なく、短時間で結果が得られるため、幅広い患者層に利用されることが期待されています。特に、心疾患や呼吸器の病歴を持つ方、高齢者にとっても受診しやすい手段として有望です。

GASTROClear™の特徴



GASTROClear™は、マイクロRNAを用いた世界初の胃がんスクリーニング血液検査であり、様々なステージ及び組織型で高感度な検出が可能です。具体的には、前がん状態である高度異形成での感度60%を実現し、医療機関や研究機関との連携により開発されました。また、すでにシンガポールでのIVD承認も得ており、欧州連合(EU)でもCEマークを取得しています。

国際的な連携の重要性



シンガポール駐日大使館からもMirxesに対する評価が寄せられ、イノベーションとしての価値が強調されました。今回の業務連携は、シンガポールと日本の協力関係をより深める契機であり、今後の発展が期待されています。

Mirxesは、日本国内での検査提供体制を整えるために、JETROの支援のもと、ナガワ薬品との連携を強化しています。これにより、日々の健康を守る新たな手段を提供することを目指しています。

エンタープライズとしてのMirxes



Mirxesは、2014年にシンガポール国立大学発のベンチャー企業として創業されて以来、医療分野での革新に取り組んできました。2020年には日本法人を設立し、地域医療に貢献する活動を展開しています。その取り組みの一環として、がんによる死亡率と医療費の削減を目指したプロジェクト「CADENCE」にも力を入れています。

このパートナーシップを通じて、日本社会が抱えるがん検診の課題を解決するための道筋が見えてきます。Mirxesとナガワ薬品が共に築く新たな未来に期待が寄せられています。


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