調査概要
株式会社MEMOCOとスムナラによる共同調査が、中古マンション購入者の住宅ローンに関する意見を集めました。今回は105名の購入経験者を対象に、衆議院で実施されたこの調査では、住宅ローンの選択理由や満足度について掘り下げます。男性63名、女性42名で構成され、年代は20代から60代以上までの幅広い層をカバーしています。
住宅ローン選びの傾向
調査結果によれば、住宅ローンの借入先として一番多かったのは、大手銀行であり、約60%を占めています。対して、地方銀行が24%、ネット銀行が8%と続きます。大手銀行を選んだ理由には安定性や信頼性があり、口コミの影響も大いに見受けられました。
一方、地方銀行選択者は、「取引銀行である」といった実利的な理由が大半でした。特に金利の安さを重視する傾向があります。
金利タイプとその理由
金利タイプについては、全期間固定型が48%とまずまずの人気を得ており、安定性を求める人が多いことが伺えます。一方で、変動金利を選択する場合も「金利が安い」など、若干のリスクを受容する姿勢が見えます。特に、若年層ではこの傾向が強いです。
満足度の調査結果
高い満足度もこの調査の注目すべき点です。なんと94%の人が満足しているか、どちらかといえば満足しているとの結果が出ています。不満を感じている人は0%という結果もあり、過程への慎重さが報われていると言えます。
その理由として「無理なく返済できる」「低金利のおかげ」といった具体的なメリットが挙げられました。特に、心理的な安定が伴う大手銀行や固定金利の選択が、その満足度を高めている要因と考えられます。
年代別・性別の傾向
年代や性別による選択の違いも実に興味深いものです。特に、30代以下の若年層ではネット銀行の選択率が高く、その一因にはデジタル環境の影響があるでしょう。その一方で、50代以上は、従来型の金融機関に対する信頼が強い傾向が見られました。
女性は男性よりも固定金利を選択する割合がやや高く、「安心できる」という理由からリスク回避の姿勢が強いようです。男性は「友達にすすめられた」といった人脈を重視する傾向が目立つ結果となりました。
まとめと今後の展望
調査を通じて住宅ローン選ぶ際の重要ポイントが浮き彫りになりました。特に、選ぶには「安心感」が非常に大切であることがわかります。今後の市場動向においては、金利上昇により変動金利選択者の満足度に影響が出てくることが予想されるため、慎重な選択が求められるでしょう。また、ネット銀行の利用が若年層を中心に拡大していくことも視野に入れた方が良いでしょう。