ANAとTrip.com、NDCで航空券販売地域を拡大
2025年6月24日から、全日本空輸株式会社(ANA)は、グローバル旅行サービスプロバイダーのTrip.comと提携し、NDC(New Distribution Capability)を利用した航空券販売を大幅に拡大します。この新たな取り組みにより、日本市場専用だった販売地域が、オーストラリア、香港、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、台湾、インド、インドネシア、ベトナム、フィリピンなど、通常より多くの市場に広がります。
この拡大によって、これまで以上に多くの顧客がANAのサービスを利用できるようになります。Trip.comを通じて航空券を予約する場合、ANAのウェブサイトと同様の運賃や付帯サービスを購入できるため、顧客体験は格段に向上します。特に、日本からの発着に限らず、海外からANA便を利用したい旅行者にも便利なサービスが提供されることになります。
NDCによる予約プロセスの進化
NDCによる接続がもたらす変化は、単なる販売地域の拡大にとどまりません。Trip.com上での航空券予約・発券が可能となるだけでなく、ANAのウェブサイトと同様に基本的な変更や払い戻し手続きもスムーズに行えます。これにより、より便利で質の高い顧客体験が得られると言えるでしょう。
ANAのCX推進室グローバルセールス部の部長、近藤寛之氏は、「NDCでの接続を通じて、ANAの顧客ニーズに応じた利便性の高い運賃やサービスを提供できることを大変喜ばしく思います。引き続きNDC接続による販売網を拡充し、国内外のお客様に利用して頂けるよう努力いたします」と述べています。
Trip.comとの連携強化
また、Trip.comのNorth Asia Regional Airline DirectorであるPJ Zhou氏は、「ANAとのNDC連携をさらに強化できることを大変嬉しく思います。NDCテクノロジーの知見とこれまでの実績を活かし、ANAと連携することで、一貫した質の高い体験をお客様に届けていく」という意気込みを明らかにしています。このように、両社の連携強化は今後も続く見込みで、さらなるサービス向上が期待されています。
NDCとは
NDC(New Distribution Capability)は、IATA(国際航空運送協会)が策定した航空券や関連サービスの情報を伝えるための新しい通信規格です。この規格により、従来の方法では難しかった柔軟な情報伝達や多様な外部パートナーとの連携が可能となります。ANAでは、この技術を用いてより多様な顧客ニーズに応えるべくサービスの向上に努めています。
ANAのNDCに関する詳細情報は、ANAの公式NDCウェブサイトに掲載されています。興味がある方はぜひ一度訪れてみてください。
Trip.comについて
Trip.comは、39ヶ国以上、24言語でサービスを提供している国際的なトラベルサービスプロバイダーです。150万軒以上のホテルと640社以上の航空会社のフライトを網羅する広大なネットワークを持ち、年中無休の多言語サポート体制を敷いています。エジンバラ、東京、ソウルに設置されたカスタマーサービスセンターによって、世界中の旅行者に最良の旅の体験を提供しています。旅行の計画を立てる際は、ぜひTrip.comを利用してみてはいかがでしょうか。