未来の医療相談
2025-07-28 15:22:22

健康医療相談品質向上協会の設立と業界未来に向けた意見交換会

健康医療相談品質向上協会の設立と意見交換会



2025年5月29日、東京・台東区にあるティーペック株式会社の本社にて、一般社団法人健康医療相談品質向上協会(AHMC)の第1回意見交換会が行われました。この会では、業界の品質向上を目指し、小児救急医療サポートネットワークの福井聖子先生をはじめ、協会の理事たちが集まり、健康医療相談の役割や医療現場の課題について活発な議論が交わされました。

協会設立の経緯と歩み



AHMCは、遠隔健康医療相談の普及と品質向上を求め、昨年3月に設立されました。設立当初の経緯については、協会の代表理事でティーペック社長の鼠家和彦氏が説明しました。彼はヘルスケア業界で働く中で、健康医療相談の重要さとその質の管理の必要性に気づいたと述べます。

そして、彼は「#8000」を含む公的サービスにおける価格競争が、相談の質や適切な評価を妨げているとの課題意識を語りました。これらの問題を解決するために、同氏は今野由梨氏や東島俊一氏と共に協会を立ち上げました。

「設立して1年が経ち、現在では会員数は5社に増えました。これは、業界全体の品質向上を目指す上での第一歩となったと思います」という言葉が印象的でした。

現在の課題と期待される役割



福井聖子先生は、小児医療の現況について語り、特に0歳児の母親への支援が手薄であることの重要性を挙げました。「現代の家庭は核家族が一般的で、赤ちゃんの世話を行う経験が乏しい親が多く、突然の体調不良に戸惑うことが多い。そんな中で、#8000などの相談窓口が果たす役割は、非常に大きい」と話します。

彼女はまた、現場の医師がいかに適切に支援できるかが問われる時代に突入していると強調しました。特に、「#8000」が保護者に寄り添う相談の場となることで、適正な受診を促す役割を果たしていると述べ、今後のインフラとしての重要性にも言及しました。

未来の医療相談のあり方



意見交換会の最後には、参加者らが「相談品質の向上」や「民間主導の協会に求められる期待」についてさらに深い議論を進めました。特に、福井先生は「医療現場が持つ縦割り体制の中で、協会が橋渡し役となり、幅広い視点から現状の問題提起へとつながることを期待しています」と語りました。

鼠家氏は「協会が医療現場との連携を深め、提言できる立場としての責任を果たしていくことが重要です」と締めくくりました。今後の協会の活動が、多くの医療者や保護者にどのような肯定的な影響をもたらすのか、期待が寄せられています。

これからも健康医療相談品質向上協会は、倫理的かつ効果的に業界の質の確保と改善に努めていくことでしょう。その成長を見守りながら、私たち一人ひとりが医療相談の重要性を再認識していく必要があります。


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