EAGLYSが新たな実験データプラットフォームを発表
EAGLYS株式会社(イーグリス)は、化学業界での材料開発を加速させるための新しい実験データプラットフォーム「ALCHEMISTA Labs」のβ版をリリースしました。このプラットフォームは、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を利用したデータ探索、管理、AIによるデータ構造化を実現します。
背景と市場の課題
近年、AIを駆使した材料開発技術として注目を集めているMIは、開発期間を従来よりも30〜50%短縮できるという進展が報告されています。しかし、実験データの多くは依然としてExcelで管理されているため、膨大なデータを探索し整形する手間がかかり、企業はその導入に苦慮していました。EAGLYSは、この問題を解決するためにALCHEMISTA Labsの開発に着手しました。
ALCHEMISTA Labsの特徴
ALCHEMISTA Labsは、Excelデータをそのまま利用できるのが大きな特徴です。ユーザーはデータ取り込み時にExcelを整形する必要がなく、元の形式を保ったまま保管できます。さらに、Excel内部のデータ項目や物質名、文書を高速で検索できるため、実験データの効率的な探索を支援します。
また、このプラットフォームはMI向けのAIデータ構造化も提供しています。複数の実験データを統合し、AIが自動で項目の表記揺れを修正することで、MIデータセットを生成します。生成されたデータはCSV形式で出力され、既存のMIツールへも活用可能です。
技術面でも独自のAIデータ構造化技術を駆使しており、ノーコードで直感的な操作が可能です。化学用語辞典とAIを組み合わせた表記揺れの検知や修正を行います。
β版の提供
現在、ALCHEMISTA Labsはβ版が公開されており、興味のあるユーザーに利用を促しています。利用希望者は、EAGLYSの公式サイトからお申し込みが可能です。問い合わせ窓口は以下のURLです:
お問い合わせ先
今後の予定とウェビナー
ALCHEMISTA Labsの正式版は2025年内にリリース予定です。また、ウェビナーも開催され、製品デモンストレーションが行われます。ウェビナーは7月2日(水)12:00から13:00まで。興味がある方は、ぜひ参加を検討してください。お申し込みは以下ですが、場所はオンラインです:
ウェビナーお申し込み
この新しいプラットフォームが、化学業界における実験データの利用方法を大きく変革することでしょう。EAGLYSのALCHEMISTA Labsがもたらす未来には、期待が高まります。