児童労働ゼロを目指して
2025-07-24 12:28:16

国連が児童労働の撤廃を目指す国際対話を開催、ACEが主導

国連が児童労働の撤廃を目指す国際対話を開催



2025年が迫る中、SDGs目標8.7に基づく「児童労働の撤廃」の取り組みはますます重要性を増しています。しかし、現状では世界中に1億3,800万人の児童労働者が存在し、目標達成が困難だという厳しい現実があります。こうした中、国連本部で行われた「国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF2025)」で、日本のNGO、認定NPO法人ACEが主催するサイドイベントが開催され、児童労働をテーマにした国際的な議論が行われました。

イベントの概要


このイベントは、2025年に向けて児童労働をなくすための取り組みを強化するために開かれました。会場はニューヨークの国連プラザ会議室で、2025年7月16日の午後1時15分から30分の間に行われました。ACE、児童労働に反対するグローバルマーチ、ガーナ政府、Child Labor Coalitionが共催し、それぞれからの登壇者が児童労働の現状や取り組みについて発言しました。

登壇者たちのメッセージ



1. クラウディア・フエンテス・フリオ大使(アライアンス8.7議長)は、児童労働に従事する子どもたちの数の減少を伝えつつも、目標達成が困難な現状に言及しました。やはり、ステークホルダーが協力し合うことが重要であるとのメッセージが印象的でした。

2. エスター・オフォリ・アジェマン氏(ガーナ雇用労働省・児童労働ユニット長)は、ガーナが掲げている「児童労働フリーゾーン」制度について説明しました。この制度は地域のシステムを強化し、児童労働を減少させる意義を持っています。

3. 岩附由香(ACE代表)は、児童労働撤廃に貢献する「しあわせへのチョコレート」プロジェクトについて述べ、教育支援や地域の能力向上が重要であると強調しました。

4. ダニエル・マガリャエス氏(トニーズ・チョコロンリー)は、児童労働監視改善システムについて発表し、コミュニティとの信頼関係がカギであると説きました。

5. リード・マキ氏(Child Labor Coalitionコーディネーター)は、米国における児童労働の現状を指摘し、法律強化の必要性を訴えました。

6. ジャクリーン・アギラール氏(児童労働経験者)は、自身の過酷な経験を語り、児童労働の根絶へ向けた意義を述べました。

7. 最後に、ティム・ライアン氏(児童労働に反対するグローバルマーチ議長)は、児童労働撤廃のためには成人の労働条件の改善が欠かせないと強調しました。

今後の展望


この国際対話は、児童労働問題への理解を深め、各国政府や企業、NGO、児童労働の経験者が一堂に会し強固なコミットメントを示す場となりました。ACEの岩附代表は、今後もこのようなサイドイベントを通じて、児童労働をテーマにした国際的な対話を継続していくことの重要性を述べて締めくくりました。
私たちが子どもたちの未来を守るため、持続可能な社会を目指して、さらに強力に行動していくことが求められています。


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