データ活用の最前線!
2023年1月27日、東京都中央区に拠点を置くAIデータクラウド企業「Snowflake合同会社」は、プロモーティンググループのCCCMKホールディングスとの共同で、データ活用に関する説明会を報道機関向けに開催しました。このイベントでは、CCCMKホールディングスのIT戦略本部長である松井太郎氏が登壇し、同社におけるデータ活用の重要性とその取り組みを詳しく解説しました。
CCCMKホールディングスのデータ活用の取り組み
CCCMKホールディングスは、共通ポイント「Vポイント」を通じて収集されるさまざまな顧客データを処理し、それをもとに最適なマーケティング施策を提供しています。顧客データの取り扱いは、同社のビジネスの根幹を支える重要な要素となっています。松井氏は、同社がどのようにしてSnowflakeを利用して全社的なデータ分析基盤を構築したかについて語りました。
2021年から段階的に実施されたSnowflakeの導入により、CCCMKホールディングスは他社のクラウドサービスプロバイダーから完全にマイグレーションを完了させました。その結果、社内でデータを効果的に共有し、迅速に分析する環境が整ったのです。
課題と解決策の明確化
松井氏は、現在のデータ基盤が直面していた課題についても触れました。ポイントデータの急増やデータ活用の高度化により、従来のデータ基盤ではパフォーマンスが限界に達していたといいます。これに伴い、既存のデータベースはコストが増大し、データ民主化を進めるための基盤刷新が求められました。そこで、同社は以下の3つのビジョンを掲げ、データ基盤の刷新を図ることにしました。
1. データベース統合によるシングルソース化
2. 多様なクエリ負荷に耐えうるマルチワークロードの確立
3. データを柔軟に扱えるデリバリー機能の改善
Snowflake導入による業務効果
松井氏は、Snowflakeを採用したことによって得られた4つの具体的な業務効果を示しました。
1. パフォーマンスの改善
データクエリの速度は、以前と比べて50%以上向上し、忙しい時間帯でもクエリ遅延がゼロに。これにより業務の迅速化が実現しました。
2. コスト効率の向上
Snowflakeの従量課金制により、リソース消費に応じた的確なコスト管理が可能になりました。その結果、インフラコストが60%削減されました。
3. データサイロの解消
複数のサービスに分散していたデータベースが統合されたことで、データの更新速度が向上。また、システムの集約により、エンジニアの保守作業も最適化されました。
4. セキュリティとプライバシーの強化
Snowflakeの機能を活用することで従来よりもデータの匿名化が可能になり、安全な外部連携の実現にも寄与しました。
実際の活用事例
松井氏は、社内勉強会での「Streamlit In Snowflake」を活用したアプリケーション開発や、三井住友カードとのAzure/AWS間でのデータシェアの事例を紹介し、データの活用方法の具体的なイメージを提示しました。
今後の展望
最後に松井氏は「データ活用において最も大切なのは顧客価値の追求であり、それを実現するためには今後もデータドリブンな経営を進めていく必要がある」と語りました。お客様にとって価値ある、ワクワクする情報を提供することが、今後のCCCMKホールディングスの使命です。
SnowflakeのAIデータクラウドは、データ共有やAIによるビジネス強化において、すでに多くの企業に利用され、信頼されています。今後もその動向に注目が集まります。