高温ストレス耐性農作物
2025-11-28 11:38:01

WAKUと大学が共同で高温ストレス耐性の農作物育成に挑む

WAKUと大学が共同で高温ストレス耐性の農作物育成に挑む



株式会社WAKUが愛媛大学、豊橋技術科学大学と手を組み、農業における高温ストレス耐性を改善するための共同研究を始めました。この研究の中心にあるのは、抗酸化物質「グルタチオン」です。この物質は植物が高温や乾燥などの逆境に対処する際に重要な役割を果たしています。

研究の背景と重要性


気候変動による猛暑や異常気象は、農業界にとって深刻な問題です。高温が原因で苗が枯死したり、収量が低下するという現象が多発しています。このような状況を受けて、WAKUは植物内で発生するグルタチオンに着目しました。その理由は、この物質が細胞内の酸化ストレス応答において重要な要素であり、植物が逆境に対応するための鍵であるからです。

今回の共同研究は、グルタチオンを外部から施用することで作物の耐暑性を高める可能性を検証します。そして、生産者が安全に使える栽培技術として確立することを目指しています。

研究の計画とアプローチ


本研究では、愛媛大学の環境制御技術と豊橋技術科学大学の光合成・蒸散の精密計測技術を駆使します。

対象作物


  • - トマト
  • - イチゴ

これらの作物を温室栽培で育て、リアルタイムの植物生体情報計測を行います。

測定項目


計測する項目は多岐にわたります。具体的には、勘量の光合成速度や蒸散速度、総コンダクタンス、さらには生育指標(草丈・葉数・茎径)や収量の比較などです。これにより、単なる効果検証にとどまらず、いつ、どのような条件下で施用すれば効果が最大化されるかという実践的な知見もまとめます。これらの情報をもとに、農業現場で即座に活用可能な施用マニュアルの作成を目指します。

未来の展望


この研究の成果は、高付加価値作物への応用も期待されており、WAKUは科学的データを基にした新しい農業技術を確立していく予定です。また、日本発のバイオスティミュラント技術が世界へ広がり、気候変動に負けない持続可能な農業の実現を目指しています。

会社概要


株式会社WAKUは岡山県岡山市に本社を構える企業で、2022年に設立されました。グルタチオンを使用したバイオスティミュラント技術を手掛けており、今後の農業技術の進展に寄与することを目指しています。

公式ウェブサイト:WAKU

お問い合わせ先


本研究に関する詳細は、以下の連絡先までお問い合わせください。

  • - 株式会社WAKU
- 広報担当 E-mail: [email protected]
  • - 愛媛大学農学研究科
- 教授 高山 弘太郎 TEL: 089-946-9826
- E-mail: [email protected]
  • - 愛媛大学農学研究科
- 准教授 藤内 直道 TEL: 089-946-9826
- E-mail: [email protected]
  • - 豊橋技術科学大学
- 総務課広報・地域連携室広報係 TEL: 0532-44-6506
- E-mail: [email protected]

この共同研究がもたらす成果によって、農業の未来が一層明るくなることを期待しています。


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