株式会社トライアイズ、業績予想の上方修正について
最近、株式会社トライアイズ(証券コード4840)は2024年12月期の通期業績予想を修正し、その結果を公表しました。今回は、その修正内容について詳しく解説します。
業績予想の修正内容
2024年1月1日から2024年12月31日までの期間における業績について、大きな変更がありました。特に注目すべきは、一部のプロジェクトの進捗遅れにより、売上高の見通しが変更されることです。具体的には、沖縄リゾート開発プロジェクトの売上高が、当初の計画よりも遅れる見込みとなり、この影響で一部の売上高が2025年へ繰り越されることが予測されています。
一方で、新たに収益性の高い不動産の販売が見込まれ、このことが全体の業績に良い影響を与えるとされています。これにより、投資事業の売上高は415百万円から463百万円と、大きく上方修正される予定です。また、セグメント利益も73百万円から140百万円への増加が期待されています。
建設コンサルタント事業の状況
建設コンサルタント事業の売上高は予想通り推移する見込みですが、原価率の改善により、セグメント利益は65百万円から75百万円に増加することが見込まれています。このようなコスト管理が功を奏しており、全体的な業績向上にも寄与しています。
ファッションブランド事業の影響
しかし、ファッションブランド事業については、売上高が241百万円から211百万円と減少する見込みです。工場稼働率の低下による原価率の上昇が影響しているため、セグメント利益は予測の34百万円から17百万円に大幅に減少することが予想されています。これは、トライアイズ全体の業績において重要な要素となるでしょう。
全体的な業績の見通し
これらの要素を考慮すると、グループ全体の売上高は942百万円から961百万円と微増し、営業利益については60百万円の増加が見込まれています。最初は△60百万円の営業損失を予測していましたが、今の見込みでは僅かながらも営業利益が計上される方向にシフトしています。この営業利益の増加により、経常利益や親会社株主に帰属する当期純利益もそれぞれ増加する見込みです。
結論
トライアイズの業績予想の上方修正は、投資事業における新たな不動産販売の影響によるものが大きいです。沖縄リゾート開発プロジェクトの遅延は確かに影響を与えていますが、その他の事業が好調であることから、全体としてのポジティブな見通しが立てられています。トライアイズは今後も事業の進捗を注視し、持続可能な成長を目指していくことでしょう。