ZREKのDX事業
2025-09-17 10:54:42

川崎市中小企業DX支援事業にZREKが採択されました

ZREKが川崎市中小企業DX支援事業に採択



近年、製造業ではデジタル化の波が押し寄せています。この流れに乗る形で、AIスタートアップの株式会社ZREK(ゼレック)が、川崎市の「令和7年度中小企業DXモデル開発支援事業」に採択されました。本事業は中小企業がデジタル技術を活用し、新たなビジネスモデルや業務改革を実現するための支援制度です。採択された企業には最大300万円の経費支援があり、その上で専門家の支援を受けながら実証開発が進められます。

決定した採択事業の概要



ZREKが本事業で挑戦する内容は、「町工場特化型AIによる金属加工オートメーション」です。特に金属加工業におけるCNC旋盤操作の自動化を目指しています。これにより、職人が手掛けていた加工作業を無人化し、生産性の向上と人材不足の解消を狙います。

自動化の特徴



特徴① 金属加工特有の課題へのアプローチ


従来、協働ロボットによる旋盤操作には多くの課題がありました。例えば、ワークの脱着や扉の開閉などにかかる時間が生産性を阻害していました。また、スペースの制約や切粉の処理、ワークの変更といった点も自動化を妨げる要因です。

ZREKの本事業では、独自のAI技術を駆使し、これらの課題を克服します。CNC旋盤操作に特化したAIと既存の工作機械との相互連携により、切粉の除去やワーク変更のプロセスが自動化され、実運用レベルでの無人稼働を実現します。

特徴② ロボット産業の進化


川崎市内の製造プラットフォーム『タカツクラフト』を活用することで、本事業は町工場に特化した治具や架台を開発します。省スペースで設置可能な構成により、中小工場への導入が容易になります。ハードウェアは協同組合高津工友会に依頼される予定です。また、ZREKが独自に開発したAIアルゴリズムを土台にし、かわさき新産業創造センター(KBIC)の企業ネットワークも利用して、製品を完成させていきます。

特徴③ 現場実証と実行性の追求


本事業での実証は、川崎市内の精密金属加工会社である株式会社大矢製作所の工場で行われます。この現場でスピードと精度を確かめ、実用性を最大化していく計画です。職人の判断や技能をAIアルゴリズムに組み込み、協働ロボットによるCNC旋盤操作のノウハウをモデル化します。この過程を経て、他のCNC旋盤機械にも展開し、町工場の自律生産モデルを目指します。

今後の展望



ZREKは、すでにソフトウェアとハードウェアの開発に着手しており、2025年11月から現場での試運転を開始予定です。実証を通じて得た知見を基に、さらなる改良と横展開を計画しています。町工場に最適化された自律的な生産モデルの確立を目指し、ものづくり業界における新しさを追求していきます。

会社概要



  • - 社名: 株式会社Zrek(ゼレック)
  • - 所在地: 東京都渋谷区神南1-6-12 B1F
  • - 設立: 2021年4月
  • - 事業内容: ソフトウェアおよびハードウェアの開発、各種ロボットの導入とシミュレーション
  • - 公式HP: ZREK 公式サイト

現在、ZREKではメカ系エンジニアなどの専門職を多様な形態で募集中です。技術開発や社会実装に興味がある方は、ぜひ公式サイトから求人情報をご覧ください。


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