AIセキュリティ新時代が幕開け
株式会社ピーエスシー(PSC)と株式会社CoWorkerが手を組み、2025年11月3日から「PSC AI SOCサービス」を始めることを発表しました。この新しいサービスは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援の一環として、AIを駆使したセキュリティソリューションを提供することを目的としています。
PSCの歴史と成長
PSCは1996年に設立された企業で、最初はITマネジメントの事業からスタートしました。2013年からは、脆弱性診断を手掛けるセキュリティ事業へとシフトし、その後、IBMセキュリティ関連のサービスも展開するようになりました。今では、ベンダーレスなセキュリティサービスの提供を行い、自社のセキュリティオペレーションセンター(SOC)での24時間365日の監視体制においても豊富な実績を持っています。特に、Microsoft Security関連での評価も高く、年間で複数の影響力のある賞を受賞しています。
CoWorkerの強み
一方のCoWorkerは、2019年に設立されたAIテクノロジーを活用したシステム開発・ITコンサルティングの企業で、教育機関との連携も活発に行っています。彼らはサイバーセキュリティ、医療VR、EV充電システムなど多岐にわたるプロジェクトを手掛けており、その先進的な技術力によって業界の最前線での技術開発を進めています。
新たなAI SOCサービスの特徴
今回の協業により実現される「PSC AI SOC」は、ペネトレーションテストおよびフォレンジック分析を自動化し、導入前のアセスメントから保守運用まで一貫したサービスを提供します。具体的には、次のような機能が含まれます。
1. PSC RedAgent powered by CoWorker
この機能により、脆弱性を検証する専任のレッドチームを支援します。ペネトレーションテストの自律化を実現し、診断時間を従来の1/10に短縮する可能性があります。
2. PSC BlueAgent powered by CoWorker
フォレンジックツールの自動化により、分析作業も迅速化が期待されており、分析にかかる時間が1/3に短縮される可能性があります。このツールは使用を重ねるごとに自己学習し、新たな発見があるサイクルを自動で行います。
サイバーセキュリティの未来へ
この協業を通じて、PSCとCoWorkerは「守りのセキュリティ」から「攻めのセキュリティ」への転換を目指しています。サイバー攻撃がより巧妙化する中で、両社の専門知識を組み合わせて新しい価値を共創することが期待されています。さらに、国内のセキュリティ人材不足という課題に対しても、両社の協力により解決策を見出していく方針です。
今後の展開
これらの新サービスは2025年より提供開始予定です。このとき、PSCの得意分野であるAIとセキュリティが融合することにより、さらに高次元のセキュリティサービスが実現されることが期待されます。新サービスにご期待ください。