環境意識を育むアートの力
学生の手による仮囲いアート展
株式会社淺沼組と九州産業大学造形短期大学部が連携し、福岡県筑紫野市で行われる『GOOD CYCLE PROJECT』の取り組みが注目を集めています。このプロジェクトでは、学生たちが手がけた絵画作品が、イオンモール筑紫野の改修工事現場の仮囲いに掲示されます。予定されている展示期間は2025年7月1日から2026年1月までで、合計20点の作品が展示される予定です。
GOOD CYCLE PROJECTとは?
『GOOD CYCLE PROJECT』は、「人間にも地球にも良い循環」をテーマに掲げ、環境配慮や人々の健康に関する技術や工法の開発を行っている淺沼組の重要な取り組みです。このプロジェクトを通じて、学生たちはただのアート制作を超えた意義を持つことを実感しました。
2021年に立ち上げられたこのプロジェクトは、単なる環境保護のメッセージを伝えるだけでなく、製作過程を通じて新しい視点を得ることを目的としています。参加した学生たちは、環境や生命の循環について深く考えるきっかけとなったと口にしています。
学生たちの印象と思い
制作に参加した学生のコメントには、様々な感情が表現されています。「自分自身も生命の循環の一部であることを強く意識できた」「新しい観点から絵と向き合え、いい経験になった」と振り返る学生たち。その中でも特に、「私の作品が人々の目につくところに展示されると思うとワクワクする」という声は、彼らのクリエイティビティーを感じさせます。
また、制作を通じて環境意識を高めることができたことに対して感謝の気持ちを抱く学生も多く、生活の中で感じていなかったテーマに触れることができたと語っています。「絵でメッセージを表現するという醍醐味はとても楽しかった」と言うように、アート制作が単なる課題ではなく、心の状態に変化をもたらしていることが伺えます。
アートの力で環境問題を考える
同行した教員の黄教授も、「学生たちが自らの作品を通して生命の循環や共存について問題意識を持つことができたのはとても意義がある」と述べています。このプロジェクトを通じて、学生たちが地域の人々と環境に積極的に関わる姿勢を築くことが期待されてます。
学生たちのチャレンジと未来
今回のプロジェクトでは、大学1年生を中心に16名の学生が参加。半数以上が初めての大判絵画制作に挑戦する中で、良い経験を積むことができたようです。制作にあたって使用したベニヤ板も、アートを通じて命の希少性や自然環境に思いをはせる重要な要素です。
この取り組みが成功することで、地域の人々が環境意識を持つきっかけに繋がれれば嬉しい限りです。学生たちが放つ新たなメッセージは、私たちにとっても共生と循環の大切さを再認識させることでしょう。アートと共に広がる『GOOD CYCLE PROJECT』。今後の展開にも目が離せません。