静岡の新基準
2025-06-18 14:37:16

静岡初のガラス型ペロブスカイト太陽電池導入実証がスタート

静岡初のガラス型ペロブスカイト太陽電池導入実証がスタート



静岡県において、YKK AP株式会社がガラス型ペロブスカイト太陽電池の導入実証を行うことを発表しました。この取り組みは、静岡県とYKK APの共同によるもので、県内で初めての事例となります。出発点は、静岡県の知事である鈴木康友氏が率いる脱炭素社会実現に向けた積極的な施策の一環です。

ペロブスカイト太陽電池とは


ペロブスカイト太陽電池は、その効率性と製造コストの低さから、急速に注目を集めている新しいタイプの太陽電池です。多様な材料で作成可能であり、特に透明なガラスとしての利用が期待されています。この革新的な技術を通じて、持続可能なエネルギーの利用が促進されることが期待されているのです。

実証実験の目的


YKK APと静岡県は業務委託契約を結び、この実証実験を通じて、ペロブスカイト太陽電池の普及を促進することを目指しています。その目的は、県内の企業における関連ビジネスの参入を促し、太陽電池の導入におけるモデルケースを提供することです。この実証の結果は、静岡県全体に還元される予定です。

清水マリンビルでの実証


実証は、静岡市の清水マリンビルに設置されます。具体的には、600mm×1,200mmのガラス型ペロブスカイト太陽電池2枚が取り付けられ、2025年6月2日から2026年3月31日までの約10ヶ月間にわたって連続使用下での耐久性や性能検証が行われます。この期間中に得られたデータは、将来的な導入へ向けた重要な指針となるでしょう。

カーボンニュートラルに向けて


静岡県は清水港でカーボンニュートラルポートの形成を目指し、先進的な取り組みを推進しています。今回のガラス型ペロブスカイト太陽電池の導入は、地域全体の脱炭素化に寄与するだけでなく、エネルギー効率の向上にもつながります。

今後の展望


YKK APは、これまで進めてきた省エネの「窓で断熱」に加え、創エネの「窓で発電」という新たな視点から、カーボンニュートラルの実現に貢献していく意向を示しています。清水マリンビルでの実証を皮切りに、今後の展開が楽しみです。

この取り組みは、地域経済の活性化や環境負荷の軽減に寄与するだけでなく、国全体の持続可能な社会の形成に向けた一層の推進力となるでしょう。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: ペロブスカイト YKK AP 静岡県

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。