感動の物語『犬の謎』が全国学校図書館協議会の本に選定【2025年版】
2023年に設立された少人数の出版社、カジワラ書房が手がけた児童書『犬の謎』が、全国学校図書館協議会によって、2025年第58回夏休みの本(緑陰図書)に選ばれました。これは多くの子どもたちに命の価値を考えさせるきっかけを提供することを目指しています。
本書は、イタリアの有名な教育学者、マリオ・ローディー氏の作品で、悲しいクリスマスの夜に瀕死の犬を見つけた子どもたちの物語です。彼らは大人たちからの心配の声に反して、愛情深く犬を助けるために団結し、世話をします。そんな子どもたちの頑張りのおかげで犬は徐々に回復し、一緒に過ごす時間は彼らの生活に色彩を与えます。物語を通じて描かれる豊かなイタリアの田園風景も、子どもたちの心を優しく包み込みます。しかし、物語が進むにつれ、待ち受ける意外な結末が彼らを襲います。
書誌情報
- - タイトル: 犬の謎 (124ページ)
- - 作: マリオ・ローディー
- - 絵: ディレッタ・リベラーニ
- - 訳: 平田真理
- - 価格: 990円(税込)
- - ISBN: 9784991327032
この本は、公開タイトルページを通じて様々な施設で購入できます。カジワラ書房の公式サイトや紀伊国屋、丸善ジュンク堂などのオンラインストアでも購入可能です。
作家マリオ・ローディー氏に迫る
マリオ・ローディーは、1922年にイタリア・ピアデナで生まれ、教育者として多くの楽しい体験を子どもたちに提供しました。彼は自然を愛し、それを通じた教育に力を注ぎました。彼の影響は広く、彼の作品は世界中で読まれています。
彼が手掛けた「Cipi」は、教育の現場で大切な一冊として広まり、その後も多くの受賞歴を持つ名誉ある作家となりました。読書を通して子どもたちの内なる情熱や興味を引き出すことに尽力した彼の作品は、今も色あせることなく評価されています。
全国学校図書館協議会の選定とは
全国学校図書館協議会では、子どもたちが自分の力で学び、人間として成長できるよう、読書の大切さを伝えています。選定された本は、学校図書館に置かれ、全国の子どもたちに読書を楽しむ機会を提供します。この機会を通じて、子どもたちが他者を思いやる心を育む手助けに繋がります。
カジワラ書房の出版にかける思い
カジワラ書房は、出発点として多くの本の中から厳選し、心に響く素晴らしい作品を探し出しています。また、翻訳や版権交渉を自社で行い、丁寧に作られた書籍を市場に提供しています。
彼らが初めて出版した絵本「いちばんだいじなもの」は、他者を理解し合うメッセージを発信し続け、今も愛されています。出版社として成長していく中で、彼らは支えてくれる多くの方々への感謝の意を忘れず、さらなる良書の出版に励んでいます。
まとめ
出版業界に新たな風を吹き込んでいるカジワラ書房の作品『犬の謎』は、この夏休みに是非手に取ってほしい一冊です。内容から伝わる命の大切さを子どもたちと共に考える、素晴らしい機会になることでしょう。今後の出版活動にも期待が寄せられています。