2025年の買い物行動の実態
株式会社クロス・マーケティングが実施した調査によると、2025年7月に行われた買い物・ショッピングに関する意識調査の結果が明らかになりました。この調査は、全国の18歳から79歳の男女3,000名を対象に、買い物に対する考え方や行動を探ることを目的として実施されました。
必需品は高くても購入
調査の中で、普段の買い物において必要不可欠な食材について多くの人が、たとえ価格が上昇したとしても購入を続ける意思を示しています。特にお米、野菜、肉、魚など、日常生活に欠かせない食品は、47%の人々が「高くても買う」と回答しました。
ショッピング方法の変化
買い物の際の態度や意識については、年代による変化が見られました。年齢が上がるにつれ、「自分で自由に選べる店舗を好む」という意見が多くなり、「計画的に買い物をする」という考えも強くなります。また、若い世代は「スマホ決済を利用する」傾向が高いことが明らかになりました。
店舗選定時の重視点
消費者が店舗を選ぶ際、重視される点は主に3つに集約されます。「価格が安い」と回答した人が57%、「品揃えが豊富」とする人が44%、そして「自宅から近い」とする人が40%でした。特に、品揃えを重視する傾向は50代から70代にかけて高まります。
値上げに対する反応
値上げが続く昨今、消費者の反応はさまざまです。商品によっては、高すぎると感じた場合、代替品や別のブランドの商品を選ぶ人も多いことがわかりました。一方で、普段使っている店での価格差が少ない商品に関しては、価格を気にせずに購入する傾向も見受けられました。
主な移動手段
普段の買い物に使用する移動手段としては「自家用車」を選ぶ人が47%を占め、次に「徒歩」が31%となっています。興味深いのは、18~29歳の若年層では徒歩による移動が多く見られ、一方で50~70代では自家用車の利用者が半数に達しています。
買い物の困りごと
調査では、買い物時の困りごとについても言及されています。高齢者になると自家用車の運転ができなくなり、買い物そのものが難しくなることへの不安が強調されていました。また、重い商品を運ぶことや、セルフレジにおける手間、駐車場の不足なども聞かれています。
まとめ
この調査結果を通じて、現代の消費者が直面する課題や意識の変化が浮き彫りとなりました。消費者の意識は多様化しており、ニーズに応じたサービスや商品の提供が求められています。今後も、こうしたデータをもとに消費者に寄り添ったアプローチが期待されます。