獣医療従事者向けAIパートナー「Vets Ask AI」が革新をもたらす
A’alda Y株式会社(本社:東京都品川区)が運営する「Vets Ask AI」が、2025年9月のリリースから約1ヶ月で1,100アカウントを突破しました。このサービスは獣医師や愛玩動物看護師など、実際の現場で活用され始めており、急速に広まっています。
Vets Ask AIとは
「Vets Ask AI」は、獣医師が持つ豊富な経験や直感を、質の高いエビデンスに基づいたAIが支える仕組みです。新たな「With AI」の獣医療を実現することを目指し、業界全体に貢献する存在を目指しています。
主な特徴
1.
大量の医学論文の収集: 世界中から2,800万件を超える医学論文や国際ガイドラインを集約し、即時に回答を生成。
2.
疾患診断支援: 主訴や年齢、既往歴を入力するだけで、考えられる疾患や必要な検査、治療手順を瞬時に提示。
3.
ニーズに応じた回答提供: 簡潔な回答と詳細な回答を2パターン用意し、利用者のニーズに応えます。
4.
高い精度: 日本獣医師国家試験で95%、国際模試で96%の正答率を誇り、診療補助や教育、飼い主対応スキルの強化にも活用可能。
利用者の声
登録者の多くは現場で働く獣医師や看護師、トリマースタッフなどです。彼らは「Vets Ask AI」を活用することで、エビデンスに基づいた情報を瞬時に取得できると期待を寄せています。いしづか動物病院の院長である辻誠先生は「Vets Ask AIは、経験豊富な獣医師の知識を支えるバックアップとなり、若手の学習スピードを劇的に向上させるツールだ」と語ります。
また、松原動物病院の副院長中川正徳先生は「情報量の多さと出所を示す機能が非常に良い。診断や治療の教育にも役立つ」と評価しています。さらに、愛玩動物看護師の比賀江美香マネージャーは「チーム医療の一環として、看護師間の情報確認に利用している」とコメントしています。
具体的な活用シーン
このAIパートナーは、動物病院での診療時や飼い主への説明の場面で真価を発揮します。
- - 健康診断時の異常値の説明: たとえば、健康診断で異常な数値が出た場合に、考えられる疾患と対応策を迅速に提供。
- - 重症ケースの対応: 例として、糖尿病の猫が食欲を失った場合に、考えられる疾患を特定し、適切な初期対応を提案。
- - 栄養管理の指導: 手作りご飯に関する注意点と、飼い主に伝えるべきポイントを整理。
- - 麻酔リスクの説明: 手術に臨む際、飼い主に対して麻酔リスクをしっかりと説明するための情報を提供。
今後の展望
今後は、飼い主への説明をサポートするインフォームドコンセント支援機能の追加が予定されています。この機能では、動物病院での説明内容をもとに、家庭での説明に役立つ資料を生成します。特に、病気の説明や治療法の解説、予防医療に関する情報を提供し、飼い主様がより理解を深められるようサポートしていく予定です。
「Vets Ask AI」が獣医療の現場にどのような変革をもたらすのか、今後の動向から目が離せません。ぜひその進展に期待しましょう。