トライシクルと豊田通商が築くサーキュラーエコノミーへの道

2023年12月1日、トライシクル株式会社と豊田通商株式会社が業務提携を結び、リユース事業のさらなる拡大を目指して手を組みました。この提携により、両社は「ReSACO（リサコ）」というリユースマッチングプラットフォームを通じて、企業の不要資産とそれを必要とする企業を結びつけることを目指しています。この新たな取り組みが、サーキュラーエコノミーの実現に向けた大きな一歩となることを期待しています。

背景と新しい取り組み

近年、事業活動においてサステイナブルな方法が求められる中、サイクラーズグループは製品に対して、使用時の機能価値のみならず、使用後の部品や素材の価値、ブランド価値など、様々な価値が残っていると認識しています。この理念の下、カーボンニュートラルの取り組みとして、「捨てる」代わりに「再活用」する仕組みを強調しています。

トライシクルは、「マルチバリュー循環」という考え方のもと、企業間のリユースを推進し、新たな市場創出を目指しています。このような考えは、豊田通商が掲げる「未来の子供たちにより良い地球を届ける」というミッションと合致し、提携を通じてより大きな循環型ビジネスモデルが形成されることが望まれています。

「ReSACO（リサコ）」とは？

「ReSACO」は、企業間のリユースマッチングプラットフォームで、2019年から開発が進められてきました。このプラットフォームは、循環型社会を実現するためのビジネスモデルの創出と普及を目的とし、これまで多くの企業に利用されています。

さらに、2024年には東京都の資源循環DX推進事業にも採択され、現在は株式会社FGLサーキュラー・ネットワークと実証実験を進行中です。これにより、ReSACOが社会に与える影響が一層明確になることでしょう。