アミューズメントと遊技場の融合
2023年、アミューズメント業界において興味深い動きがありました。千葉県市川市に本社を構える株式会社Standupが、埼玉県川越市の株式会社第一コーポレーションとM&Aを行ったのです。両社の統合は、エンターテインメント領域でのシナジーを創出し、新しい価値を生み出すことが期待されています。
契約を仲介したのは、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社。代表取締役社長の中村悟氏が主導し、様々な面での支援を行った結果、約5ヶ月という短期間での成約に至りました。これは、両社の意欲的な取組みが合致した結果とも言えるでしょう。
株式会社Standupの成長ストーリー
Standupは、クレーン型ゲーム機の製造や無人ゲームコーナーの展開を行っており、特にコロナ禍においても積極的な出店により急成長を遂げました。今後さらに成長を目指す中で、経営基盤の強化を図るためにM&Aの検討を始めました。
代表取締役の石井友之氏は、このM&Aを通じて、Standupの強みを活かしながら新たな成長を実現したいと考えています。また、アミューズメント施設の運営だけでなく、飲食や物販など多角的なビジネス展開を行っており、そのノウハウが他社との連携によってさらに強化されることが期待されています。
株式会社第一コーポレーションの戦略
一方、第一コーポレーションも同じく興味深い背景を持っています。遊技場だけではなく、ビジネスホテルやカルチャーセンターの経営も行っており、保育所の運営など多角経営を展開しています。経営企画室長の成田洋助氏は、アミューズメント事業の拡大を目指してM&Aに参加しました。
彼は、「Standupとの提携により、より広範なエンターテインメント市場にアクセスできると確信しています」と語っています。両社が協力することで、これまで以上に多様なエンターテインメント価値を提供できるとともに、集客力の向上が図れるでしょう。
担当アドバイザーの役割
本件のM&Aを成功に導いたのが、M&Aキャピタルパートナーズの緒方健晋氏と奥山友介氏です。緒方氏は事業承継のサポートに情熱を注ぐ若きアドバイザーで、オーナー企業の成長支援に力を入れています。また、奥山氏はメガバンクでの豊富な経験を活かし、グローバル視点でのファイナンスにも精通しています。
新たなエンターテインメント価値の創出
両社が統合することで、アミューズメント業界において新たなエンターテインメントが生まれることが期待されています。特に、アミューズメント施設と遊技場のシナジーは、相互の強みを引き出し合うことで新しい体験を提供するでしょう。このM&Aがもたらす可能性は、ただのビジネス上の取引にとどまらず、地域全体の集客力向上にも寄与すると思われます。
今後の展開に目が離せないこのプロジェクト。今後のアミューズメント業界における新しい動向に注目です。