紀伊國屋書店とクラリベイトが新たな提携を発表
2023年、株式会社紀伊國屋書店が米国の学術情報出版大手クラリベイトと、学術機関向けの電子書籍とデータベース販売に関する総代理店契約を締結しました。このニュースは、日本の教育や研究環境へのさらなる貢献を目指すものであり、関係者からは期待の声が上がっています。
パートナーシップの重要性
紀伊國屋書店は過去50年以上にわたり、クラリベイト傘下のプロクエストと強い関係を築いてきました。この新しい契約により、ProQuest EbooksやProQuest Central Premiumといった質の高いコンテンツが、日本の大学や学術機関で広がり、多くの学生や研究者に利用されることが期待されています。これにより、国際的な研究力の向上と人材育成にも大きく寄与することになります。
提供されるコンテンツ
ProQuest Ebooksは、世界中の4,000社以上の出版社と提携し、70万冊以上の電子書籍を無制限にアクセスできるサービスです。これにより、学術研究の幅を広げるだけでなく、同時に多様な分野の情報にアクセスすることが可能になります。
一方、ProQuest Central Premiumは、学術雑誌、一般誌、新聞、学位論文、さまざまなリポートや動画コンテンツを収録したデータベースです。このプラットフォームを通じて、学際的な情報の横断検索が可能となり、さまざまな学びのニーズに応えます。
先進のAIツールを活用したサービス
この提携により、最新のAIツールも導入される予定です。このツールにより、ユーザーは文献のキーワードや要約を簡単に取得できるほか、関連文献のレコメンド機能も搭載されます。特に今後の多言語対応により、日本語での検索が可能となるため、外国語文献の調査がより迅速かつ効率的に行えます。
クラリベイトと紀伊國屋書店の声
クラリベイトの最高経営責任者であるマッティ・シェム・トーヴ氏は、このパートナーシップが日本の大学の多様なカリキュラムに寄与し、より良い学習環境を提供することができるとし、未来への展望を語りました。
紀伊國屋書店の代表取締役会長、高井昌史氏も今回の強化された関係を喜び、これからも日本の学術研究の発展に貢献していく意欲を表明しました。
まとめ
紀伊國屋書店とクラリベイトの新たな提携は、日本の学術コミュニティにとって大きな意味を持つものです。質の高い情報とAIツールを活用することで、学びと研究の環境が一層充実すると期待されています。これからの展開が楽しみですね。
参考リンク
株式会社紀伊國屋書店へのお問い合わせは、総務人事部広報担当まで。