札幌駅前通地下歩行空間に警備ロボットSQ-2が本格稼働
札幌の地下を行き交う人々の安心を守るため、警備ロボット「SQ-2」が2025年4月10日から札幌駅前通地下歩行空間(通称チ・カ・ホ)で本格的に稼働を開始しました。SEQSENSE株式会社が提供するこの自律移動型ロボットは、従来の警備体制を強化し、より安全な環境を目指します。
SQ-2とは?
SQ-2は、自律移動型警備ロボットで、最新の3次元センサー技術や自己位置推定アルゴリズムを駆使しています。特に、独自の3DLiDARを搭載しており、周囲の状況を詳細にマッピングすることが可能です。この技術により、歩行者や周辺環境の変化をリアルタイムで把握し、迅速な対応が求められる警備業務に活用されます。
効率的な警備業務の実現
チカホに設置されたSQ-2は、大きく2つの役割を担います。
1.
巡回業務:SQ-2は、警備員の指示に基づいた臨時巡回だけでなく、事前に設定されたスケジュールに従った定期的な巡回も行えます。通行可能時間の5:45から24:30の間で、警備員に代わって巡回を行うことで、常に安全を見守ります。
2.
立哨業務:SQ-2は決まった時間に立哨も行い、特に早朝や深夜の時間帯に通路を監視することで、異常の早期発見に寄与します。この二重の役割により、警備体制の強化を図ります。
利用状況と効果
SEQSENSEはチュウケイ株式会社との協力により、2022年11月にSQ-2の運用検証を行い、その効果が認められたため、今回の本格導入につながりました。このロボットは、巡回中に事前に設定した音声アナウンスを再生する「声かけ再生」機能も搭載しており、歩きスマホや迷惑行為に対して注意喚起を行います。
このように、SQ-2は単なる警備ロボットにとどまらず、地域社会における新たな安心感を提供する存在として期待されています。
【未来に向けて】
今後もSEQSENSEは、高齢化や働き手不足といった社会課題の解決に向けて、自律移動型ロボットの導入を推進していきます。SQ-2は定期的な遠隔アップデートにより、最新の機能に対応し続けるため、利用者にとって常に最適な状態で利用できるようになります。警備業務の効率化と安全性の向上を図るこの取り組みが、札幌の街をより安心な場所に変えていくことでしょう。
企業情報
SEQSENSE株式会社
- - 所在地:東京都中央区明石町6-4ニチレイ明石町ビル 5階
- - URL:SEQSENSE株式会社
- - 創立:2016年10月3日
チュウケイ株式会社
- - 所在地:札幌市中央区南1条西8-103 第28桂和ビル7階
- - URL:チュウケイ株式会社
札幌駅前通地下歩行空間における新たな警備の形、SQ-2の導入により、安全な都市環境の実現に向けた一歩が踏み出されました。