保育AI「こどもストーリー」が受賞
株式会社ベネッセスタイルケアとコドモンが共同開発した保育AI「こどもストーリー」が、第10回1EdTech Japan賞において「優秀賞」を受賞しました。この賞は、教育利用のテクノロジーの発展に貢献した取り組みに贈られるものです。今回は、子どもたちの成長を支える新たな手段として注目を集めています。
「こどもストーリー」の特徴とメリット
保育現場の課題の一つに、児童票や要録といった記録の作成があります。これらは多くの時間と労力を要するため、保育士の負担が大きく、園の運営にも影響を与えることがあります。しかし、「こどもストーリー」はAIを活用することで、この業務を大幅に軽減することが可能です。具体的には、保育者が日々記録する「保育ドキュメンテーション」を参考にし、AIが児童票や要録の作成をサポートします。
このシステムにより、保育者は子どもの成長を「5領域」や「10の姿」といった観点から簡潔に表現でき、新たな気づきを得ることができます。また、保護者とのコミュニケーションが円滑になり、より良い保育の質が実現されることでしょう。
遂行スケジュールとお試し版の提供
コドモンとベネッセは共同でこのプロジェクトを進めており、2026年1月から「こどもストーリー」のベータ版を提供する予定です。それに伴い、現在新たにサービスを契約した保育施設を対象に、先着200施設までの限定募集も行っています。これは2025年11月末まで続く予定です。
使用者の声
受賞のコメントとして、開発チームは日頃からの利用者の支えに感謝の意を表明しており、「こどもストーリー」が保育の質を向上させるための強力なツールになると確信しています。また、AIを使用することで保育者の専門性をサポートし、彼らが子どもに向き合う時間を豊かにする狙いがあります。
1EdTech Japan賞について
1EdTech Japan賞は、テクノロジーを活用して教育の質を向上させる取り組みを評価し、優れた挑戦に贈られる賞で、国際的な基準を持つ1EdTech Consortiumの基盤に基づいています。この賞において、技術の相互運用性や教育のデジタル化に貢献した実績が求められます。
まとめ
「こどもストーリー」は、保育士の創造的な業務を支援しながら、子どもたちの成長を見守る新しい手法として、今後ますます注目されることでしょう。ベネッセとコドモンは、このプロジェクトを通じて、保育界におけるDXを推進し、未来の保育環境を築く役割を担っています。