マスク生活で気づかぬ肌トラブル、その実態とは？

マスク生活の終焉と肌の変化

2020年から続いたマスク生活が徐々に収束し、少しずつ日常が戻りつつあります。しかし、多くの人々が経験しているのが、マスクを外した後に気づく肌の変化です。医療法人社団鉄結会が行った調査によれば、約6割の人がマスク着用の減少後に肌の変化を実感したと答えています。

調査結果の概要

この調査は、2025年9月15日から30日にかけて全国の20〜50代男女300人を対象に実施されました。調査の結果、以下のことが分かりました。

- 肌の変化を実感した人: 約62%
- 毛穴の目立ち: 54%が最も多く、次いでくすみや色ムラが続く
- 気づかなかった肌トラブル: 約73%の人がマスク着用中に気づかなかった肌の変化を経験

マスクによって隠されていた肌の変化

マスクが日常に欠かせなくなっている中、多くの人がふだん視界に入らない部分の肌の状態を気にしていませんでした。特に「毛穴の目立ち」や「くすみ」、「薄いシミ・色ムラ」が、マスクを外した時に明らかになることが多いことが分かりました。このような肌の変化は、日々の生活の中で蓄積され、気づかれずに進行していたと考えられます。

肌の状態に対する周囲の反応

調査では、マスクを外した後に周囲から「肌がきれいになった」と言われた人はわずか22%でした。一方、62%は特に何も言われず、16%は「肌の心配をされた」と回答しています。これは、実際には肌の状態が良くない人が多いことを示しています。

肌のトラブル対策は進んでいるのか？

マスク着用減少後にスキンケアや美容皮膚科への相談を行った人は、約43%にとどまっており、大半の人が肌の変化に対して十分な対応を取っていないことが明らかになりました。具体的には、美容皮膚科に相談したのはわずか8%、スキンケア製品を替えたのは24%でした。このことからも、多くの方が日々の肌トラブルに気づきながらも、実行に移せていない現状が伺えます。