環境に優しい新たなオフィスビルの誕生
東京都千代田区に新たにオープン予定の高グレードオフィスビル『BIZCORE神保町Ⅱ』では、LIXILの循環型低炭素アルミ「PremiAL R100」が採用されています。これは、リサイクルアルミを100%使用し、建設時のCO₂排出量を大幅に削減できる画期的な材料です。この取り組みは、中規模オフィスビルでの初の事例となります。
BIZCORE神保町Ⅱの概要
『BIZCORE神保町Ⅱ』は、日鉄興和不動産が提供する「BIZCOREシリーズ」の10棟目となるオフィスビルです。地上9階、延床面積約900㎡のスケールを持ち、2026年5月末の竣工を予定しています。アクセスの良い立地にあり、東京メトロ半蔵門線他、4駅5路線からの利用が可能です。特に、1階にはWEB会議などに利用できる個室の「ワークブース」や、便利なベンダーコーナーを設ける予定で、入居テナント専用の充実したスペースを提供します。
環境への配慮
このプロジェクトでは、地球環境に対する配慮が大きなテーマとして掲げられています。日本国内で初めて「BELS(建築物エネルギー性能表示制度)」のランク6★(「ZEB Ready」相当)を取得する予定であり、これは環境負荷を意識した建物としての高い評価です。LCA(ライフサイクルアセスメント)を考慮し、建物の環境負荷を見える化することで、持続可能な開発の一環とされています。
LIXILの循環型低炭素アルミ「PremiAL R100」
「PremiAL R100」は、エコロジカルな素材として特に評価されています。これは、原材料にリサイクルアルミを使用することにより、新地金を使用した場合に比べて約80%のCO₂排出量を削減することが可能です。EPA認証制度の「SuMPO EPD」を取得しており、環境への影響を数値で示すことができます。具体的には、1㎏あたりのCO₂排出量が2.9kgと算出されており、環境負荷を大幅に軽減します。
持続可能な未来に向けた取り組み
日鉄興和不動産は、2030年度までにGHG排出量を60%削減し、2050年度にはネットゼロを目指すという目標を掲げています。絶え間ない努力を通じて、環境に優しい不動産開発や再生可能エネルギーの導入を進めていく方針です。一方、LIXILはグローバル環境ビジョン2050を掲げており、2031年3月期までにハウジング事業で使用するリサイクルアルミの使用比率を100%にすることを目指しています。
今後も両社は、環境負荷の低減や持続可能な成長の追求において連携し、社会に良い影響を与える行動を続けていきます。『BIZCORE神保町Ⅱ』は、その象徴的な存在となることでしょう。
さいごに
新しいビジネスの拠点として開発が進む『BIZCORE神保町Ⅱ』。このオフィスビルは環境への配慮を反映しつつ、働きやすい空間を提供することを目指しています。これからの時代にぴったりな、エコでスマートなオフィスとして注目されることでしょう。