オイシックス・ラ・大地の新たなる試み
食品サブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社が、社史をアートで昇華させる取り組みを始めました。このイベントは「食のジャーニー」をテーマに掲げ、社の25年の歴史を振り返るものです。特に、展示作品《25歳の地図》は、アーティスト中﨑透氏によって制作されており、オイシックスの軌跡を36の「メインストーリー」と13の「アナザーストーリー」で描いています。
展示概要と参加の楽しみ
このアートイベントは、2025年11月25日から12月19日まで、東京都品川区のゲートシティ大崎で開催されています。平日は11:00から18:00までオープンしており、一般の方も自由に鑑賞できます。また、展示内容には、オイシックスにまつわるさまざまな物品も含まれており、訪れる人々は食に関する温かいストーリーを体感することができます。
展示に対する反響も大きく、訪れた方々は「歴史に関する実物とそれにまつわるアートが同時に楽しめて面白かった」「オイシックスの人々の温かさを感じられて良かった」といった声を寄せています。この好評を受け、展示期間が12月19日まで延長されることとなりました。
背景にある企業の理念
オイシックスは、2000年の創業以来、「食の社会課題をビジネスの手法で解決する」という理念を掲げて事業を展開してきました。従業員数は4万人を超え、企業としての成長を続けています。社史の表現にアートを選んだ理由は、一般的な企業の歴史が大きな出来事や創業者の視点に偏りがちな中、オイシックスがどのように日常の営みを重ねてきたのかを、多面的に伝えたいという思いからです。
社員の自主的な活動が光る
今回の取り組みは、オイシックス独自の「ダブルミッション制度」のもと、有志の社員によって企画されています。この制度では、普段の業務の一部を別のプロジェクトに充てることができ、社員が自らのスキルを磨く機会を提供しています。イベントの企画も、社歴や部署に関わらず、多くの社員が参加しており、地域貢献活動なども視野に入れています。
大地の芸術祭とのコラボレーション
また、このアートイベントには新潟県の越後妻有地域で開催される大地の芸術祭とのコラボレーションも含まれています。オイシックスは、地域のアート作品がパッケージに使用されることで、芸術祭への資金を提供し、地域社会の持続可能な発展に寄与しています。展示会では、アーティストとのトークイベントや作品鑑賞ツアーも行われ、専門知識がない社員でもアートを楽しめる工夫がされています。
この取り組みを通じて、社員たちは新たな学びや成長を得ており、プロジェクト管理の技術を身につけるなど、今後の業務に役立てていくことでしょう。
未来への挑戦
オイシックス・ラ・大地株式会社は、ただの食品通販サービスではなく、アートを通じて社会課題を解決するという新しい挑戦を続けています。食の大切さを伝えながら、地域社会にも貢献し、持続可能な未来へ向けて一歩一歩前進しているのです。これからも、多くの人々がこのアートイベントを通じてオイシックスの歴史と未来に触れることができることを楽しみにしています。