新しい画像解析支援システム「SEGMAT」の誕生
2025年6月6日、株式会社バイオネット研究所が新たに「SEGMAT(セグマット)」を大幅にリニューアルし、画像解析支援システムの提供を開始します。このシステムは、画像を詳細に分割し、それぞれの領域を識別するための強力なツールです。特に、研究や製造現場でのニーズに応えるために開発されました。
SEGMATの特徴
「SEGMAT」は、アノテーション支援 GUI「SEGMAT Insight」、学習・推論コア「SEGMAT Engine」、結果可視化ツール「SEGMAT Viewer」の3つのモジュールで構成されています。この統合システムにより、アノテーションから学習・推論、さらには結果の可視化までの一連のフローが効率的に行えるようになりました。
1. SEGMAT Insight
このモジュールでは、さまざまな描画ツールを用いて精密なアノテーション編集が可能です。2D・3Dブラシ、消しゴム、塗りつぶし機能などが搭載されており、ユーザーは直感的に画像を編集できます。また、グラフィック表現を強化するための領域拡張機能や、自動ラベリング機能も組み込まれています。
2. SEGMAT Engine
このコア機能は、少ないラベル情報からでも高精度の推論を行えるように設計されています。ユーザーは柔軟に学習パラメータを設定することができ、多様なケースに対応可能です。これによって、より多くのデータからAIモデルを構築し、画像解析の精度を高めることが期待されています。
3. SEGMAT Viewer
結果を視覚化するためのツールも充実しています。スタック表示やスプリット比較表示が可能で、スライス単位での切り出し保存やクリップボードコピー機能も実装されています。これにより、複雑なデータを視覚的に理解する手助けをします。
新たな解析機能
新しい「SEGMAT」システムは、データ解析機能も大幅に強化されています。粒子解析や繊維解析に対応し、定量評価機能も充実しています。特に、粒子ごとの面積や形状を解析する機能は、電子顕微鏡画像などの高度な解析に最適です。また、繊維材料の配向性を評価するための機能もあり、研究者や技術者のニーズに応えることでしょう。
勉強会や学会での活用
同社は、2025年6月9日から11日まで開催される「日本顕微鏡学会 第81回学術講演会」に出展予定です。この場でも「SEGMAT」を活用した画像解析の新たな可能性が展示されることが期待されます。
高性能を実現する動作環境
「SEGMAT」は、Windows 11(64bit)を推奨環境としており、Intel® Core™ i7第11世代以上やNVIDIA® GeForce RTX 3060といった高性能のCPUとGPUが必要です。このような環境を整えることで、高精度な解析を実現します。
導入をご検討されている方へ
この画像解析システムの導入を考えている方には、事前に画像データを提供していただくことで、SEGMATの適用可能性を評価するフィジビリティ評価を行っています。気になる方はぜひ、株式会社バイオネット研究所までお問い合わせください。
【提供開始日】2025年6月6日
【製品ページ】
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バイオネット研究所は、AIを活用した計測システムの開発に注力し、様々な業界のニーズに応える製品を提供しています。今後の展開にも目が離せません。