起業経験者の採用状況と期待の高まりを探る調査結果
近年、企業が求める人材像は多様化しており、その中でも特に注目を浴びているのが「起業経験者」です。プロトスター株式会社が東京都の支援事業の一環として行った調査によれば、起業経験者の採用について企業が高い評価を与えていることが明らかになりました。本調査では、企業が起業経験者をどのように受け入れ、期待しているかを具体的に探ります。
調査概要
本調査は、大手企業やスタートアップなどで採用業務に携わる416名を対象に行われました。調査の期間は2024年12月20日から24日までの間で、インターネットを用いた方法で実施されました。
起業経験者採用の実態
最初に「起業経験者を採用したことがありますか?」という質問に対して、約70%が「採用したことがある」と答えています。この中で、41%の企業が「積極的に採用している」と回答し、実際に多くの企業が人材採用の選択肢として起業経験者を認識していることが伺えます。
さらに、起業経験者がどのようなポジションで採用されているかを問う質問では、「既存事業の責任者」が54%、「新規事業責任者」が41%と高い期待を背負っていることがわかりました。彼らの過去の経験が、企業の成長を支える要因として消費されていることが裏付けられました。
成果と期待
次に、採用した起業経験者が期待通りに活躍できたかどうかを問う結果では、なんと約90%が「期待以上」であったと回答しています。「期待を大きく上回った」との回答も含めると、実際に起業経験者が企業内で一定以上の成果を上げていることが明らかです。
今後の起業経験者採用への意欲
「今後、起業経験者を採用したいですか?」という質問には、70%以上の企業がポジティブな回答を示しました。この結果から、企業の採用担当者が引き続き起業経験者に対して高い期待を寄せていることがわかります。特に、既存事業や新規事業の責任者を任せたいという意向が強いようです。
ただし、調査では起業経験者を採用したことがない企業も多く、彼らの多くは「応募がない」ことや「検討したことがない」という理由を挙げています。このことから、実際の需要と供給にはギャップがあることが浮き彫りになっています。
今後の展望と支援
この調査結果から、多くの企業が求める起業経験者に対して期待を寄せていることがわかりました。また、実の経験に基づいた転職市場の動向もマクロに捉える必要があります。今後、本事業は引き続き、起業家のセカンドキャリア構築を支援し、起業経験を活かせる機会を広げていくとともに、会員の企業に対するリスタートに向けた採用支援も強化していきます。
具体的には、2025年3月22日(土)に開催される成果報告会では、起業経験者のリスタートをテーマにしたパネルディスカッションなども行います。起業経験者と企業の架け橋となる場を設け、さらなるコミュニティ形成を目指します。興味のある方はぜひ参加していただき、ネットワーキングの機会としてもご活用ください。
詳細情報
開催日時:2025年3月22日(土)13時00分~18時00分(受付12時30分より)
実施場所:Tokyo Innovation Base
内容:
1. パネルディスカッション
「何度でも挑戦できる社会の実現」に向けた有識者との対話
2. 成果報告
3. パネルディスカッション「起業とメンタルケア」
4. ネットワーキング
詳細は
こちらからご確認ください。