JALが新たな燃油サーチャージを正式申請
2025年8月21日、東京を拠点とする日本航空(JAL)は、国際貨物の燃油サーチャージについて、2025年9月1日からの適用を国土交通省に申請したことを発表しました。これにより、輸出業者や貨物輸送を行う企業は、新たな料金体系に基づくサーチャージ額を考慮する必要が出てきます。
サーチャージの背景と金額
燃油サーチャージとは、航空会社が燃料費変動の影響を受けやすいことから、航空運賃とは別に設定される追加料金を指します。JALが基準としているのは、2025年7月におけるジェット燃料の平均価格であり、その金額は1バレルあたり87.16米ドルでした。
この価格を基に、燃油指標価格が「85.00以上90.00未満」とされ、新しいサーチャージが次のように設定されました:
- - 米州・欧州など遠距離路線:1kgあたり62円
- - アジア遠距離路線:1kgあたり37円
- - アジア近距離路線:1kgあたり33円
これらの金額は、特に輸出ビジネスを展開している企業にとって、大きな影響を及ぼすものと言えます。
年12回のサーチャージ改定
注目すべき点は、JALが国際貨物の燃油サーチャージを年12回、すなわち毎月改定する方針を採っている点です。この改定は、月ごとに変動するジェット燃料の価格に柔軟に対応するものです。具体的には、各月の燃油サーチャージ額は「シンガポールで取り引きされるジェット燃油(ケロシン)価格の前々月の平均値」をもとに決定されます。これにより、企業は市場の動向に適応した運営を行いやすくなります。
提供されるテーブルによる確認
JALは、2024年4月より新たに導入される燃油サーチャージ額の決定に関するテーブルに従って、毎月変動するサーチャージの金額を公表します。これにより企業や貨物輸送業者は、事前に予測を立てやすく、業務計画に役立てることができるでしょう。
現在の市場環境と今後の展望
燃油価格は国際的な経済情勢、政治的な要因、または自然災害など様々な要因から影響を受けます。したがって、JALの今後の燃油サーチャージ改定は、これらの要因に基づいて頻繁に見直され、適切に対応される必要があります。
輸出入業者にとっては、JALの燃油サーチャージが適切な計画づくりに不可欠な要素として浮上するでしょう。この新しい料金体系は、国際貿易の活性化に寄与することが期待されます。
国際貨物の輸送を行う場合は、ぜひ最新の料金情報を確認し、適切なコスト管理を行っていきましょう。JALのウェブサイトやニュースリリースで値動きやルールの変更については定期的に情報をチェックすることが重要です。