日立がSAFe®のゴールドパートナーに正式認定、ビジネスアジリティを強化へ

日立、SAFe®のゴールドパートナーとして新たな挑戦



株式会社日立製作所(以下、日立)は、アメリカのScaled Agile, Inc.(以下、SAI社)が提供する「Scaled Agile Framework®(以下、SAFe®)」のGold Partnerに認定されました。SAFeは、企業が組織の変革を促進し、ビジネスの敏捷性を向上させるためのマネジメントフレームワークであり、全世界で広く使用されています。このたびの日立の認定は、競争の激しい市場で求められる迅速な適応力の獲得に向けた重要なステップとなります。

日立グループでは、2021年からGlobalLogicがSAI社のSilver Partnerに認定されたことを受けて、顧客の体験を重視したアジャイルなデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してきましたが、今回のGold Partner資格の取得により、さらに一歩前進します。これにより、日立はグローバル規模でお客様が変化に迅速に適応し、継続して価値を創出できるようにSAFeを共通のフレームワークとして活用してまいります。

具体的な取り組みとしては、日立の持つドメインナレッジやAI技術を活かし、データを効果的な価値に変換する「HMAX」などの実装にもSAFeを適用していくことを検討しています。これにより、価値提供のサイクルを迅速にし、顧客のニーズに即応する体制を整えます。

SAFeの導入背景とその優位性


近年、企業は不安定な市場環境において、効率的かつ柔軟に対応するために、アジャイル手法を導入する必要性が高まっています。日立は2019年よりアジャイル開発コンサルティングサービスを開始し、多様な支援を行ってきました。お客様のビジネス戦略に合わせた迅速な対応が求められる中、アジャイル開発はまさに時代にマッチした手法と言えます。

SAFeは、組織全体でビジネスアジリティを獲得するためのフレームワークであり、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトの強みを活かすことで、企業内の様々な部門の横断的な連携を促進します。これにより、イノベーションが生まれやすい環境が整備されるのです。

日立の今後の取り組み


日立の今後の計画として、SAFeを活用したシステム開発のマネジメントを強化することが挙げられます。エンタープライズ向けのアジャイル手法を標準化し、社会イノベーションを加速させることが期待されています。また、SAFeの導入により、数年内に5,000名のアジャイル人財を育成する計画も進行中です。これにより、実践的な知識を持つ人材が増え、日立の機動力と実践力がさらに強化されるでしょう。

SAFeが提供する各種認定研修やコーチングプログラムを通じて、社内の人づくりにも注力します。SAI社からの最新知見やグローバルネットワークからのベストプラクティスを取り入れ、SAFeの実践を体系化する取り組みはまさに今後の成長を左右する要素となるでしょう。

Phil Knight氏のコメント


SAI社のパートナービジネス統括フィル・ナイト氏は「日立がGold PartnerとしてScaled Agile Partner Networkに加わることを心より歓迎します。SAFeの活用により、日立はさらなる顧客価値の創出を目指していくでしょう。」と述べています。この言葉からも、日立の今後の成長に対する期待感が伺えます。

結論


日立がSAFeのゴールドパートナーとして認定されたことは、企業のビジネスアジリティを強化し、社会イノベーションの実現に貢献する大きな一歩です。アジャイル開発の手法を用いて、顧客のビジネスニーズに柔軟に応え、持続可能な成長を目指す日立の姿勢は、今後も注目を集めることでしょう。

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