スマートフォンの安全処分を手軽に実現するZAURUS
近年、リチウムイオンバッテリーを搭載した製品からの発火事故が急増しています。自宅やオフィスで使用しなくなったスマートフォンは、データ漏えいや火災の恐れを抱えている要注意アイテムです。この現実に対して、株式会社ギアが提供するスマホ物理破壊処分サービス「ZAURUS(ザウルス)」が注目を集めています。2025年11月から、全国一律でオンラインで申し込むことができるこのサービスが開始され、スマートフォンを簡単に、かつ安全に処分できる環境が整いました。
発火のリスクとその背景
最近の報告によれば、リチウムイオンバッテリーに関する発火事故は過去5年間で1,800件以上に及び、そのうち8割以上が火災に繋がる恐ろしい現象が起こっています。また、環境省によると、リチウムイオンバッテリーが原因でのゴミ処理施設や収集車での火災は年間8,000件を超えており、これは決して無視できない数値です。スマートフォンやモバイルバッテリーの劣化や誤った廃棄方法によって、簡単に火災が引き起こされてしまう可能性があります。
放置された「埋蔵スマホ」は、国内で3億台以上とも言われ、これらはもはや個人情報の宝庫であり、適切に処理されなければ情報漏洩のリスクも高まっています。これらの問題に対処するため、ZAURUSは適切な安全対策を講じた処分方法を提供します。
ZAURUSの特徴と価値
ZAURUSは、一見難解に見えるスマートフォンの処分をシンプルに行えるサービスです。多くの人々がデータ漏洩を心配し、電源が入らずデータを消去できない状況に陥っていることが、店頭での利用者アンケートからも明らかになっています。具体的には、72.0%がデータ漏洩を不安視し、42.1%が電源トラブルに直面していました。
ZAURUSでは、専門スタッフがスマートフォン内部のリチウムイオンバッテリーを丁寧に取り外したのち、専用のシュレッダーを用いて端末を4mm×15mmの細かさまで物理的に破壊します。これにより、データの読み出しを完全に不可能にし、発火リスクも回避しています。物理破壊によるデータ消去は総務省が推奨する方法でもあり、安心して利用できる処分手段を提供しています。
オンライン宅配申込の利便性
2024年12月にテレビで紹介されたことから、ZAURUSの利用者は急増しました。2025年の1月から8月にかけて、申し込み台数は前年より178%増加したと報告されています。このため、全国対応のオンライン宅配申込サービスが設けられ、ユーザーがスマートフォンやパソコンから数分で簡単に申し込み、スマートフォンを送るだけで処分が完結します。これにより、「安全」「手軽」「非対面」の三つの利点を兼ね備えた新しいスマートフォン処分体験を提供しています。
環境への責任と未来への貢献
株式会社ギアは、環境保全と社会の安全を両立させることを使命として、ZAURUSを通じて「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の実現を目指しています。使えなくなった端末は修理し、それでも使用できない場合は物理破壊を行い、資源として再利用します。バッテリーからはコバルトやニッケルを回収し、ICチップからは金や銀、パラジウムなどのレアメタルを精錬して再資源化し、資源循環型社会の構築に寄与しています。
リチウムイオンバッテリーを含む電子機器の安全処理は、私たちの未来にとって必要不可欠な課題です。ZAURUSを通じて、私たちの安全と環境の持続可能な未来を守るための取り組みを進めていきます。私たちのサービスを是非ご利用ください。