新しい時代の自動車輸送が始まる
株式会社商船三井は、アフリカ向けの中古車輸送において新たなサービス「自動車船Book and Claim」をスタートしました。このサービスは、株式会社ビィ・フォアードと締結した覚書を基にしたものです。自動車船の運用方法が大きく変わろうとしている今、私たちの目の前には新しい選択肢が広がっています。
Book and Claimサービスとは?
このサービスの核となるのは、低炭素燃料を活用した船舶輸送によって発生する温室効果ガス(GHG)の削減価値を、お客様が主張できる仕組みです。つまり、商船三井が運航するLNG燃料を使用した自動車船から得られるGHG削減の証書をビィ・フォアードに割り当てることにより、その削減量を彼らの削減目標としてカウントすることが可能になります。これにより、ビィ・フォアードはアフリカへの自動車輸送に際して、環境負荷を大幅に削減する道を選択できるのです。
環境への責任と未来のビジョン
このサービスの運用は、2025年4月から始まり、契約期間は5年間です。この期間中、商船三井とビィ・フォアードは、GHG排出の削減に取り組むことで、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目指します。商船三井は新造のLNG燃料自動車船を投入し、さらなるGHG排出の削減を進めるほか、他のステークホルダーと連携して社会全体の環境負荷を軽減する努力を行います。
調印式とこれからの展望
この覚書の調印式は2024年2月5日に行われ、ビィ・フォアードの山川博功代表取締役と商船三井の執行役員安部規雄が参加しました。この重要なパートナーシップは、技術革新と環境保護の両立を図る新しいモデルの一つです。自動車輸送の脱炭素化に向けた試みが、今後の業界にどのような影響を与えていくのか、注目が集まっています。
今後の展開としては、2024年12月19日に予定されているプレスリリースでも発表される情報を確認し、関係者を通じて更なる詳細が明らかになるでしょう。自動車船による新たな輸送時代を迎える中で、企業が果たすべき役割とは一体どのようなものでしょうか? 私たちもその行く先を見守っていきたいと思います。