『おてつたび』が地域との連携を強化
株式会社おてつたび(本社:東京都渋谷区)は、三重県に本店を置く百五銀行と提携契約を締結しました。この提携は、地方銀行として初めてのもので、地域の人手不足を解消しながら、関係人口を増やすことを目指したものです。代表の永岡里菜氏が率いる『おてつたび』は、人手不足で悩む地域と、働きながら旅行を楽しみたい人々をつなぎを強化します。
おてつたびのサービス内容
『おてつたび』は、短期のアルバイトを通じて地域の手伝いを行いつつ、旅行を楽しむ新しいスタイルを提案しています。特に、季節や短期間に人手を必要とする地域事業者と、旅行者とのマッチングを行っており、全国各地で展開しています。
この度の提携において、百五銀行は自社の取引先に対し、地域の「お手伝い」と「旅」を結びつけた新しい人材紹介サービスを紹介し、具体的な導入支援を行うことになります。これにより、地域外からの優秀な人材を取り込むことが可能となり、繁忙期の人手不足に迅速に対応できる仕組みが整います。
提携の意義
人手不足が深刻な地域では、従来の求人方法ではアプローチが困難な場合も多いですが、『おてつたび』を活用することで、他の地域からの短期支援が期待されます。特に三重県・愛知県は、観光名所が少ない地域でもありながら、農業や観光産業の発展が求められています。この取り組みは、地域のファンを新たに生み出すための重要な一歩と言えるでしょう。
取引先企業が抱える雇用の課題に対して、『おてつたび』は非常に柔軟かつ効果的な解決策を提供しています。
おてつたびの社会的影響
実際に『おてつたび』のサービスを利用した参加者の中で、86%が再訪を希望し、81%が「この地域を知らなかった」と回答したことが確認されています。これは、地域の認知度向上と新たなファンの獲得につながります。また、利用者は旅を通じて地域に貢献し、その体験から地域の魅力を再発見する機会を得られます。
おてつたびの今後
株式会社おてつたびは、今後も全国各地での地域活性化を目指して取り組みを加速させる予定です。現在、登録者数は6.8万人を超え、多様な職種やジャンルの事業者と連携を深めています。特に宿泊業や一次産業に根ざした事業者との関係を強めています。こうして地域の人手不足を解消するだけでなく、新たな関係人口の創出にも貢献することでしょう。
このような取り組みは、地域の活性化につながるだけでなく、参加者自身の知見や経験の幅を広げることにも寄与します。まさに「旅」と「手伝い」が織りなす新しい社会のつながりがここに生まれています。
まとめ
おてつたびと百五銀行のこの新たな協業は、人手不足問題に対する斬新な解決策を提供するとともに、地域振興の重要性も再認識させてくれます。地域に行くことで新たな発見をしつつ、地域にも貢献できる『おてつたび』は、これからの観光業や地域活性化の一端を担う存在となることでしょう。