一建設が発表した新耐力壁「HW5.0Σ」
一建設株式会社は、2025年10月14日に東京都で自社開発の耐力壁「HW5.0Σ(エイチダブリュー5.0シグマ)」を初めて公開しました。この新しい耐力壁は、住宅設計の自由度を高め、低コストかつ高い耐震性能を実現することを目指しています。
耐力壁「HW5.0Σ」の背景
近年、東京都内では狭小住宅の需要が高まり、それに伴い新築住宅の建設が増加しています。2024年には、土地面積30〜50㎡の新築戸建住宅が1,107戸に達し、2015年と比べて約30%の増加が見込まれています。これに対応する形で、一建設は新たな耐力壁の開発に取り組みました。この耐力壁は、安心して暮らせる住空間を提供するために、従来の大臣認定耐力壁をベースにしています。
「HW5.0Σ」の特長
「HW5.0Σ」は、2025年6月に取得した大臣認定に基づき、壁倍率5.0を実現しました。これは、同じく木製筋交いを用いた壁としては初めての大臣認定であり、高い強度と靭性、剛性を持つ構造性能が特長です。これにより、設計者はもっと自由にデザインを行うことが可能になり、木材の使用量を節約しながらも、耐震性能を低コストで提供することができるのです。
また、木製の斜材には国産材のLVL規格品を採用し、その品質の安定性も確保しています。このような技術開発を通じて、一建設は住宅設計における新しい選択肢を提案し、お客様のニーズに合ったソリューションを提供し続けています。
実際の施工例
公開イベントでは、東京都板橋区で建設中の3階建て分譲戸建住宅に実際に「HW5.0Σ」を設置している様子が展示されました。この様子を見学することで、住宅設計における新しい可能性を実感できる絶好の機会となりました。また、来場者からは「HW5.0Σ」の高い耐震性能や設計自由度についての関心が寄せられていました。
一建設の取り組み
一建設は1967年に設立され以来、安全で快適な住宅を提供するために様々な取り組みを行ってきました。分譲戸建住宅や分譲マンション、注文住宅、さらにはリフォームやリノベーションなど幅広い事業展開を行っています。今後も「HW5.0Σ」を通じて、より安心で快適な住まいを提供し続けることでしょう。
最新の住宅技術に触れることで、住まいの選択肢や未来のライフスタイルを見つめ直す良い機会になりそうです。興味のある方はぜひ一建設のウェブサイトをチェックしてみてください。