セキュリティ求人市場分析
2025-07-16 13:43:57

2025年上期のセキュリティ求人動向と企業のニーズについて

2025年上期のセキュリティ求人動向



プロフェッショナル人材の採用を支援する株式会社コトラが発表した最新の調査によれば、2025年上期のセキュリティ人材に関する求人が引き続き増加傾向にあることが明らかになりました。この背景には、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、M&A活動の活発化、さらにはゼロトラストの導入が影響しています。

求人数の変動とハイクラス求人の増加



2023年から2024年にかけて、セキュリティ求人市場は急激な成長を遂げました。特に注目すべきは、年収1,000万円以上のハイクラス求人の増加です。この高年収帯の求人は、もはや例外ではなく、企業が即戦力となる人材を求める姿勢が強まっていることを示しています。特に「プロダクトセキュリティ」に特化した専門家に対するニーズが急増しているのです。

業界別の労働市場分析



企業の業種によって求められるセキュリティ人材の特徴も異なります。特にコンサルティング業界においては、法規制の強化に伴いITリスクやガバナンスコンサルタントの需要が高まっています。たとえば、GDPR(EU一般データ保護規則)への対応や、NIST CSF(米国国立標準研究所サイバーセキュリティフレームワーク)の導入が進行中です。

コンサルティングファーム



近年、ゼロトラストソリューションの導入が広まり、専門的な知識を持つセキュリティコンサルタントの需要が急増しています。特に、M&Aやシステムの運用・改善などを支える人材が必要とされており、これが求人の増加に直結しています。加えて、サイバー攻撃の高度化を背景に、ホワイトハッカーなどの「オフェンシブセキュリティ」関連の求人も増えています。

SIer・ベンダー



SIerやベンダーでは、セキュリティソリューションの販売が好調で、これに伴い導入案件も急増しています。コロナ禍を経てリモートワークが広がったことで、価格の高いセキュリティ製品の導入が進み、外部環境に適応する力を持つ人材が求められています。これにより、中堅企業でも予算が確保され、より強固なセキュリティ対策が施されています。

金融機関・事業会社



金融機関や事業会社においても、サイバーセキュリティへの依存度が高まり、特に年収1,000万円超の求人が増加傾向にあります。これまで中途採用に消極的だった企業も、離職率上昇を受けて中途採用を強化しています。

市場予測と人材の求められるスキル



2025年下期には、採用市場がレッドオーシャン化することが予測されています。従って、特定領域の専門家としては難しい環境になりつつあります。一方で、他部署との連携を強化するためのプロジェクトマネジメント能力や、広範な知識を持った人材が求められる状況に変化しています。これにより、アジリティのある人材が特に重視されるでしょう。

まとめ



2025年は、セキュリティ業界における求人が活発であり、特にハイクラス求人の割合が増えています。DX推進や法律に関する知識、プロジェクトを進行させるための能力が求められる中、今後もこの傾向が続くと予想されます。コトラは、こうした市場のニーズに応じた人材の育成や採用支援を行うことで、企業と候補者の両方に価値を提供していきます。


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