いよいよ本番を迎える子どもたちの演劇プロジェクト
群馬県沼田市にある沼田小学校の四年生たちが、演劇を通じて歴史を学ぶ特別授業の一環として挑む歴史演劇『沼小ブラックジョーカーズ!~戦国時代の沼田小学校にタイムスリップ!?の巻~』が、2025年2月14日に公演します。このプロジェクトは、劇団アフリカ座と学校が提携し、児童たちが主体となって進められています。
プロジェクトの背景
沼田小学校は、かつての沼田城跡に位置しており、学校の門は小松姫が父を助けたという伝説がある場所として地域のシンボルともなっています。この歴史があまり知られていない現状を受け、学校では「地元の歴史を学ぶ」授業が行われてきました。アフリカ座は、そんな授業の一環として、演劇を通じた教育の場を提供することに取り組んできたのです。
演劇のテーマと内容
児童たちが「小松姫伝承隊」として挑むこの演劇は、「演劇を頑張ったね」ではなく、「歴史が分かった!」と言われることを目指しています。悪戯好きな三人組が「門の童」と名乗る子供に出会い、戦国時代にタイムスリップするというストーリー。彼らは小松姫の勇敢な行動に触れ、どのように変わっていくのでしょうか。演劇のあらすじも児童たち自身が考えたものです。
全員参加型の取り組み
この演劇プロジェクトでは、脚本から演出、舞台セットや小道具制作に至るまで、子どもたちが手掛ける“全員参加型”の活動が特徴です。2024年10月から始まった稽古では、演技だけでなく、舞台裏の仕事も含めて子供たちが演劇の全プロセスを学びました。
地域への影響
この活動は地域密着型のプロジェクトとして注目を受けており、地域メディアにも取り上げられています。小学生たちの夢や希望が結実する瞬間は、観に来る地域の人々にとっても楽しみの一つとなるでしょう。公演は無料で観劇可能です。
劇団アフリカ座について
劇団アフリカ座は、2008年に設立以来、コメディや歴史ものをテーマにした多彩な作品を上演しています。教育プロジェクトを通じて、若い世代にも演劇の魅力を伝えることに尽力しています。特に、小学校や学童保育などでの公演、キッズ観劇DAYの開催などを通じ、子どもたちの豊かな感性を育む活動を行っています。
次回公演のご案内
『沼小ブラックジョーカーズ!』の公演終了後、アフリカ座の次回公演『時をかけるニート』が2025年4月に予定されています。この公演も楽しみにしていてください。
このように、沼田小学校での歴史演劇プロジェクトは、子どもたちが自らの言葉で歴史を紡ぎ出し、地域の伝統を次世代に繋げていく素晴らしい試みです。公演を通じて、みんなが歴史をより深く理解する機会となることでしょう。