東京リバーサイド病院に赤ちゃんに特化した頭の外来が新設

東京リバーサイド病院に新たな外来がオープン

東京都荒川区に位置する東京リバーサイド病院に、「赤ちゃんの頭のかたち外来」が新たに設立されました。この外来では、乳児の頭の形に関する問題に対して、適切な診断から治療までをワンストップで提供します。これは、株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーとの連携により実現したもので、同社製のヘルメット「Qurum Fit（クルムフィット）」による治療が行われます。

外来設立の背景と価値

近年、乳児の頭部の歪み、いわゆる「位置的頭蓋変形」に対する社会的な関心が高まっていますが、これに対する適正なアプローチが不足している現状があります。特に、さまざまな疾患と鑑別することなく、安易に治療に進むケースが懸念されています。東京リバーサイド病院では、病的な頭蓋変形をチェックし、適格な治療を提案する体制が整っています。専門医による総合的な診療が行われ、患者は初診から治療終了まで、安心してサポートを受けることができます。

認定医療機関としての信頼性

東京リバーサイド病院は、一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構から認定を受けた医療機関の一つです。この機関は、医療の質を確保するために厳しい基準を設けており、医師やスタッフは定期的に研修を受け、最新の知識を持った体制で診療に当たっています。これにより、患者は安心して治療を受けられます。

地域の利便性向上

この外来は、都内で有数の産科機能を持つ病院で提供され、周産期医療の実績が豊富です。さらに、JR常磐線や東京メトロ日比谷線など、主要な交通網が利用できるため、広域からのアクセスが容易です。関東圏における医療ネットワークの受診動線を強化し、周辺地域に住む家族にとって利便性の高い環境が整います。

専門医の声

赤ちゃんの頭のかたち外来を担当する滝敦子先生は、赤ちゃんの向き癖や頭の形に関する相談が多いと述べ、外来の設立により正確な診断が可能になると期待を寄せています。また、赤ちゃんの成長段階に応じた治療提案を行う重要性を強調しています。特に、多くの頭のゆがみは、適切な寝かせ方や体の使い方によって改善可能である一方で、問題が深刻な場合には早期治療が必要だとしています。

ヘルメット治療と「Qurum Fit」の特徴

同外来では、特に「Qurum Fit」という最新のヘルメットを使用します。この製品は3Dスキャンとプリント技術を用いたオーダーメイド設計により、赤ちゃんの頭にぴったりとフィットし、快適な装着感を提供します。通気性や軽量性を兼ね備え、何度でも水洗いが可能なため、衛生面でも安心です。導入された治療プロトコルの下で、ヘルメットを使った矯正治療が行われ、毎月の診察時に適切に調整がなされます。