発達特性を持つ子どもたちを支える未来を見据えて
一般社団法人「日本小児発達子育て支援協会」が、2025年9月に迎える2期目を目前に控え、全国の自治体や企業、教育機関から講演や研修の依頼が増加しています。この動きは、近年のSDGsへの関心の高まりが影響しているとも言えるでしょう。協会の代表理事で、小児発達専門医の西村佑美氏は、最重度自閉症のきょうだい児として育った経験から、障がい児家族を支援するために医師を志しました。彼女は多くの親子と向き合いながら、その経験を基にした活動を展開しています。
西村氏の著書『発達特性に悩んだら読む本』は、Amazon書籍ランキングで教育、障害児教育、福祉関連などのカテゴリーで12か月連続1位を獲得し、累計販売部数は1万4000部を越えました。この書籍は、発達特性に関する知識を深めたいと考える保護者にとって、一つの道しるべとなっているのです。現代では「発達特性」という言葉が広まっていますが、これは西村氏の取り組む「ママ友ドクター®プロジェクト」によって早期に発信されたものです。
発達特性に寄り添った取り組み
「子ども発達相談アカデミーVARY(バリィ)」は、オンライン型の相談コミュニティで、2022年のスタート以来、多くの保護者に支えられています。特に、発達特性を持つ子どもの育児に悩む家庭が集まり、情報を共有し、支え合う場所としています。このコミュニティは、現在およそ100名以上の会員が在籍し、日本最大級の医師主催の子育てコミュニティとなっています。
この3年間で蓄積されたデータは、発達特性の理解を深めるための基盤となっており、医学や教育の研究を進展させる材料として非常に貴重です。また、協会は、発達特性がある子どもたちの支援を目的とした各種研修や講演を、大手企業や自治体からの依頼を受けて実施しています。
新しい活動の展開
2期目に入る協会では、「子ども発達相談アカデミーVARY」との活動の連携を強化し、発達特性を持つ子どもたちが秘める才能を引き出す社会の実現に向けて邁進します。西村氏は、子どもたちの未来を支えるために、様々な方面からの協力を呼びかけています。これにより、発達特性に対する理解が深まり、支援の枠組みが広がっていくことを期待しています。
西村佑美のプロフィール
西村佑美氏は、発達特性のある子どもの育児に悩む経験を持つ小児発達専門医です。彼女は、大学病院で専門外来を担当しつつ、3人の子どもを育てながら「ママ友ドクター®」として活動を続けています。特に、オンラインで行われる「子ども発達相談アカデミーVARY」は、国内外の保護者から支持を受け、日本最大規模のコミュニティに成長しました。現在、都内での専門外来の他、各種メディアでの情報発信も行い、発達特性への理解を広めるための活動を行なっています。
お問い合わせ情報
一般社団法人日本小児発達子育て支援協会への問い合わせは以下から行えます。
発達特性を持つ子どもたちの可能性を引き出す取り組みは、これからも続いていきます。私たちもその動きを注視していきたいです。