新サービス「meemo」
2025-09-03 10:37:14

公共ライドシェア「meemo」が新サービス「遠隔点呼業務」を導入

公共ライドシェア「meemo」が新サービスを導入



オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(OSS)は、公共ライドシェアサービス「meemo」に新たなサービス「遠隔点呼業務」を導入します。この取り組みは、2025年9月1日から開始され、地域の交通管理に新たな風をもたらすことが期待されています。

交通問題への挑戦



日本の地方都市では自治体の財政的な困難や人手不足の影響により、住民の移動手段が限られている「交通空白」の課題が顕在化しています。この問題を解決するために、一般ドライバーを活用した公共ライドシェアの導入が強く求められています。しかし、これには運行管理業務が重要で、その多くは自治体から地元交通事業者に委託されているのが実情です。

地域の人手不足や業務負荷の増加によって、これらの管理業務はますます難しくなっています。このため、国土交通省は運行管理の外部委託や遠隔点呼制度の整備を進めており、OSSもこの流れに加わっています。

遠隔点呼業務の概要



「meemo」の新しい「遠隔点呼業務」サービスは、公共ライドシェアの運営に必要な一般ドライバーの運行管理を一手に引き受けるものです。これまでの対面での点呼に代わり、スマートフォンを通じて遠隔で点呼を実施し、運行管理業務をOSSがまとめて請け負うことで、地域の業務負担を大幅に軽減します。

特に、点呼に関しては、健康状態や車両状況の確認を行うために、株式会社電脳交通と連携し、信頼性の高い運行管理体制を構築します。これにより、地域の公共交通がスムーズに運営されることが期待されます。さらに、導入後には地域の負担を抑えつつ、より質の高い運用を提供するため、「まるごと支援」を通じて積極的にサポートを行います。

実証実験と今後の展望



新サービスは、長野県駒ヶ根市で実施される実証実験においても活用され、今後は全国的な導入へと拡大していく予定です。OSSは、2019年に「meemo」を展開し、持続可能な公共交通の構築を支援してきました。これからも、地域の特性に合わせたサービスを提供し、「共助交通」として地域交通を補完する役割を果たしていきます。

例えば、舞鶴市高野地区での実証実験に成功した「meemo」は、2022年6月から本格的に運用され、市民の移動手段として利用されています。自治体と連携し、高齢者でも安心して使えるアプリ開発や、利用促進イベントなども積極的に行っています。

持続可能な地域社会の実現へ



OSSは、公共交通に関する60年以上の経験をもとに、地域の交通空白の解消に向けた新たな解決策を提供することを目指しています。新しい技術を駆使した公共交通の未来をつくることで、持続可能な街づくりに貢献していく姿勢を示しています。

公共ライドシェア「meemo」のサービスは、移動の自由を提供するだけでなく、地域コミュニティのつながりを深める重要な役割を果たしています。これからも注目が集まる「meemo」の取り組みに、ぜひご期待ください。


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