日本酒体験プログラムが始動!
訪日外国人向けのグルメプラットフォーム「byFood」を運営する株式会社テーブルクロスは、国分グループと手を組み、日本の酒蔵文化を国内外に広める新たな体験プログラムを発表しました。この取り組みは、日本酒を通じて文化を理解し、地方の魅力を活かすことを目指しています。
増加するインバウンド需要
2024年には、訪日外国人数が過去最高の約3,687万人に達する見込みで、旅行者のニーズはますます多様化しています。特に富裕層の間では「唯一無二の体験」が求められています。そして、日本酒や伝統文化への関心も年々高まっており、国内外でその価値が再評価されています。
一方、国内市場における日本酒の消費は減少傾向にあり、「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことが、逆にその魅力を世界に広める好機となっています。訪日旅行者にとって、日本酒はただ味わうだけでなく、学び、体験できる貴重なコンテンツとして注目されています。
新たな日本酒体験の創出
「byFood」は、「国分グループ オープンイノベーションプログラム2024」に採択され、日本酒体験コンテンツの企画・制作に乗り出しました。具体的な取り組みとしては、以下の内容が挙げられます。
byFoodの利用者ネットワークを駆使し、訪日外国人がどのような日本酒体験を求めているのか、アンケート調査を実施します。これにより、どのようなコンテンツが特にニーズにマッチするかを把握します。
国分グループが全国各地の酒蔵と連携し、それぞれの地域性を反映した特別な体験プログラムを構築していきます。これにより、旅行者は日本酒の魅力を深く知ることができます。
byFoodのサイトに掲載された体験プログラムをはじめ、20万人以上が登録するYouTubeチャンネルやSNSを通じて、海外の潜在顧客に情報を発信します。
未来への展開
この新しい取り組みでは、体験を提供する地域を段階的に拡大していきます。訪日外国人が日本酒との素晴らしい出会いを深めるためのツアー体験を整備し、参加者がSNSを通じて情報を発信し合うことで、地域と世界をつなげる循環型プロモーションを確立します。これにより、日本酒文化の持続的な発展と国際的な認知の拡大を目指します。
byFoodとは?
「byFood」は、訪日外国人に向けて日本各地の本格的な食体験や食文化を紹介、予約できるプラットフォームです。旅行前には英語の食文化メディア、旅行中には食体験や飲食店を予約できるOTAサービスを提供しており、旅行後には日本食を購入できる越境ECとして機能します。また、特別なプログラム「Food for Happiness」を通じて、開発途上国の子どもたちに食を届ける社会貢献活動も行っています。
訪日外国人にとって「byFood」は、食を通じて日本と世界をつなぐ架け橋となる存在です。次世代を見据えた日本酒体験プログラムの開発が、ますます注目されることでしょう。