アッヴィ・ジャパン・イノベーション・アワード受賞者が決定
アッヴィ合同会社は、米BioLabs社との共同で主催する「アッヴィ・ジャパン・イノベーション・アワード」の受賞者を発表しました。このアワードは、日本のバイオテクノロジー企業や学術機関を支援するために設立され、今回は26件の応募の中から、Neko Pharma株式会社が選ばれました。その結果、同社はゴールデン・チケットと1,000万円の賞金を授与されることとなりました。
受賞者の概要
Neko Pharma株式会社
Neko Pharmaは、火山由来の細菌を利用した高熱安定性のプロテインスキャフォールドプラットフォームを持つスタートアップ企業です。一般的な抗体医薬品と同等の様々な配列を持ちながら、サイズははるかに小さいため、未来の医薬品開発において多くの可能性を秘めています。アッヴィから授与されるゴールデン・チケットには、米BioLabs社が新木場で開設予定のインキュベーション施設を1年間無償で使用できる権利や、研究設備、アントレプレナーシッププログラムへのアクセスが含まれています。また、アッヴィの専門家からのメンタリング支援も受けられるのが大きな魅力です。
株式会社Jiksak Bioengineering
特別賞「アッヴィ・スペシャル・メンタリング・プログラム」には、株式会社Jiksak Bioengineeringが選ばれました。この企業は、精神・神経疾患の治療薬作りにおいて、血液脳関門を迂回する新しい薬物送達技術を持っており、革新的なアプローチが期待されています。この特別賞は、アッヴィの専門家による専門的なメンタリング支援を受ける機会を提供します。
アワードの意義
アッヴィ合同会社の社長、ティアゴ・カンポス ロドリゲスは、受賞者に向けて「私たちの戦略にぴったりの先進的な科学技術を持つ2社をアワードの受賞者として選ぶことができ、大変光栄です。このアワードを通じて、日本の革新的なイノベーションを促進し、日本政府が推進する創薬エコシステムの強化に寄与したいと思います」とコメントしています。
また、米BioLabs社のCEO、Johannes Fruehauf氏も「多くの優れた応募に感謝します。日本でこのコラボレーションを拡大できたことも嬉しいです」と述べており、受賞者たちをBioLabsのコミュニティに迎え入れることを楽しみにしていると語っています。
アッヴィ・ジャパン・イノベーション・アワードの背景
このアワードは、アッヴィと米BioLabs社が共同で主催しているもので、ゴールデン・チケットと賞金1,000万円を授与されることで、日本バイオテクノロジーの成長を促進することを目的としています。特に、アッヴィは免疫疾患やがん、精神・神経疾患などの領域で革新的な治療法の開発に力を入れています。アワードの募集は本年の6月から始まり、審査を経て受賞者が決定されました。
アッヴィの使命は、深刻な健康課題に対応することであり、今後もさらなるイノベーションの成長を支援し続けるとしています。アッヴィが展開する様々なプロジェクトには、日本全国で多くのお客様の期待に応える新たな医療ソリューションが含まれており、今後の発展が楽しみです。