スマートフォン利用者の約4割が通信品質に不満！ITSUKI調査の結果

スマートフォン利用者の通信品質に関する実態調査

株式会社ITSUKIが発表した最新の調査によると、自身で契約しているスマートフォンの通信回線に不満を抱いているユーザーが約4割にのぼることがわかりました。この調査は、20代から50代の男女を対象に行われ、現代の通信事情がどのように影響しているのかが明らかにされています。

背景

2020年からスタートした「Beyond 5G推進戦略」により、日本の通信インフラは大きく進化を遂げています。5Gの国内カバー率は98%以上という高水準になり、仕事や日常生活においても高速データ通信の需要が増しています。しかし、デジタル化が進む中で、通信の安定性や料金プランへの関心は高まり続けています。今回は、株式会社ITSUKIが行った調査内容を分かりやすくお伝えいたします。

調査結果の概要

調査は2025年7月1日から3日の間にインターネットを通じて行われ、対象は自身で契約したスマートフォンを使用する1,101名のモニターです。

1. 通信キャリアの利用状況
利用者が選んでいる通信キャリアのトップ3は、1位が「docomo」で28.4%、2位が「au」で18.3%、3位が「楽天モバイル」で13.9%という結果でした。

2. 料金プランのデータ容量
現在契約中の料金プランにおいて最も多いデータ容量は、「3GB」で40.7%、次いで「100GB以上」が19.1%、「10GB」が11.9%という結果です。このことから、多くのユーザーが少ないデータ容量で契約していることがうかがえます。

3. 実際のデータ使用量
一方で、実際に使用しているデータ通信量に関しては、1位が「～3GB」で46.9%、2位が「～10GB」で15.6%、3位が「～20GB」で12.9%となっており、実際の通信量も少ないことがわかります。

4. 通信品質への満足度
確認したところ、約40%のユーザーが自身の通信品質に満足していないとのこと。この結果は、通信の不具合を感じる場面が多いこととも関連していると考えられます。

5. 不満を感じるシーン
通信が遅い、途切れるといった不満を感じるシーンとしては、混雑する駅や地下鉄が挙げられ、特に公共交通機関での通信不良が目立つ結果となりました。

6. 不満解消策
最後に、不満を解消するために取られている行動としては、81.3%の人が特に何もしていないと回答している一方で、9.7%は公衆Wi-Fiを使用しているとしています。データ容量のプラン変更やポケットWi-Fiの利用を選ぶ人も少数ながら存在しました。