檸檬会、職員の待遇向上に向けた取り組み
社会福祉法人檸檬会(本部:和歌山県紀の川市)は、2025年4月より全国の施設で働く職員の給与を引き上げることを発表しました。この取り組みは、職員のみならず、組織全体の活性化を図ることを目的としており、パートタイム職員も対象に含まれています。
給与引き上げの背景
檸檬会では、給料の正当な支払いを見直し、職員のモチベーションを高めるために、この給与のベースアップを行うことに決定しました。今回は、国の処遇改善加算の対象外となる職員にも手当を追加する形で、具体的な給与引き上げを実施します。これによって、職種全体の待遇格差を是正し、業務を支える大切な人材をより安心して働かせられる環境を整えることが狙いとされています。
労働環境の改善
さらに、檸檬会は年間休日数を122日へと増やすことも発表しました。これは、過去5年間で10日間の増加にあたり、職員が働きやすくなるよう労働時間の見直しを図った結果です。実際、福祉業界は休日が少なく、心と体をリフレッシュする時間が必要という声が多かったため、こうした休日制度の整備が求められてきました。
新たに設けられる特別休暇「インクルージョン休暇」により、職員は自身の視野を広げ、多様な価値観に触れる学びの機会を得られるよう努めます。この休暇は、檸檬会の目指す「ソーシャルインクルージョン」の実現を後押しするものであり、職員自身の成長とともに、利用者への質の高い支援に結びつくことを期待されています。
「人」を重視する檸檬会
社会福祉業界においては、支援を受ける方々だけでなく、支援を行う職員自身の幸福や安心感が非常に重要です。檸檬会では、ライフステージに応じた柔軟な働き方を提供し、個々人のプライベートを尊重しながら質の高い福祉サービスを提供することを目指しています。
このような環境作りは、日々の業務を通じて職員が安心して長く働くためには欠かせない要素です。今後も檸檬会は、ワークライフバランスを向上させるための具体的な施策を展開し、持続可能な組織運営を追求していくとのことです。
檸檬会が目指す未来
檸檬会は、保育や障がい福祉事業を通じて、社会課題の解決に向けて多岐にわたる事業を展開しています。教育と福祉が融合した「ソーシャルインクルージョンヴィレッジ」の運営など、地域社会との連携を大切にしながら、誰もが受容される社会の実現を目指しています。これからも、多様性を尊重し、自分らしく生きる権利を守る社会作りに貢献していくことでしょう。
個々の職員が、より良い労働環境で自身の役割を果たすことができ、地域全体に恩恵をもたらす福祉サービスが展開されることに期待が寄せられています。