AI介護支援の新時代
2025-10-24 13:11:58

AIとセンサーで介護を進化させる「ANSIEL™」と「Reha3.0」展開

介護業界に革新をもたらす「ANSIEL™」と「Reha3.0」



2023年10月8日から10日にかけて、東京ビッグサイトで開催された日本最大規模の国際福祉機器展において、積水化学工業株式会社とリハビリテーション3.0株式会社が共同で展開する介護支援デバイス「ANSIEL™」とデータ活用アプリ「Reha3.0」が注目を集めました。

協業の背景



日本は今後ますます高齢化が進む国であり、2024年には高齢化率が29.3%を超えると予測されています。これに伴い、高齢者の生活を支えるために革新的な介護技術の導入が急務となっています。そこで、積水化学とリハビリテーション3.0が力を合わせ、転倒リスクを予測するシステムを開発したのです。「ANSIEL™」は高精度のセンサーを使用し、ベッド上の要介護者の動きを検知、リアルタイムで介護士のスマートフォンやPCに通知します。

製品情報



「ANSIEL™」はベッドのマットレスの下に設置すると、微細な圧力の変化を感知し、非接触で心拍、呼吸、睡眠状態をモニタリングします。この高精度のデータが、「Reha3.0」に連携し、AIが睡眠中のバイタルデータを解析します。このアプリは転倒ハイリスク者を3段階で可視化し、必要なときにだけアラートを鳴らすことで、見守り作業の効率化を図ります。

特に東京都内の特別養護老人ホームで行われた検証では、163日間にわたるデータ収集の中で、22.3%の入居者が「危険」または「注意」と判定され、12件の転倒事故のうち83.3%が事前に警告を受けていました。この結果が、AIが提供するリスク推定の信頼性を裏付けています。

展示会での反響



国際福祉機器展では、介護施設関係者や研究者からの大きな関心を受けました。「ANSIEL™」による新たな転倒リスク予測の仕組みに対して、来場者からは驚きと期待が寄せられ、多くの人が早期の導入を希望している様子でした。また、周知の通り、睡眠中のデータ活用にも注目が集まっており、今後の介護技術の発展に対する期待が高まっています。

今後の展開



今後、積水化学は「ANSIEL™」の全国普及を進め、介護業務の効率化や被介護者の生活の質(QOL)の向上に貢献していく予定です。現在、「Reha3.0」のさらなる導入に向けた取り組みも進展しています。自社の技術革新と他社との協力を通じて、より良い介護サービスの提供を目指し、「未来に続く安心」を実現することに努めていきます。

この画期的な技術が導入されることで、介護の現場がどのように変化していくのか、今後の展開から目が離せません。


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