視覚障がい者にも優しい恋活・婚活用オンライン名刺サービス「カスタネット」の進化
東京都武蔵野市の特定非営利活動法人結婚相談NPOが手がける「カスタネット」は、恋活・婚活を目的としたオンライン名刺サービスです。このサービスは、ユーザー同士が安全にプロフィールや信用情報を共有し、出会いのトラブルを減少させることを目指しています。今回、このカスタネットが視覚障がい者にも配慮したユニバーサル対応を行い、さらに使いやすい環境へと進化しました。
カスタネットとは
恋愛や結婚を考える人々が利用できるカスタネットは、基本無料にこだわっています。利用者が安心して出会いを楽しめるように設計されています。近年は未婚化や晩婚化が進む中で、このようなサービスの重要性は増しています。カスタネットは、特に視覚に障がいのある方にも使いやすいよう、様々な改善策を導入しました。
取り組みの経緯
結婚相談NPOは、特に障がい者婚活の支援に力を入れており、10年以上の活動実績があります。視覚障がい者は一般的に婚活支援サービスに対してハードルを感じやすく、そのため婚活に対してあきらめの気持ちが芽生えやすいです。そのため、今回は普段から活動に参加している視覚障がい者に協力を依頼し、サービスのテストを行いました。
テストとフィードバック
約2ヶ月間にわたり、視覚障がい者のユーザーに使用してもらい、彼らからのフィードバックをもとに改善点を見つけました。以下のような課題が明らかになりました。
- - サービス動画に音声が無く、理解しづらい。
- - テキストの読み上げが不完全だったり、画像の読み上げがなかった。
- - アイコンや画像に対する説明が不足していた。
- - 基本操作であるカーソル操作が難しい部分があった。
- - 本人確認用の写真などのアップロードに視覚障がい者が困難を感じる傾向が見られた。
これらをもとに、サービス向上のため以下の対応を行いました。
- - サービス動画に視覚障がい者向けの音声ファイルを追加しました。
- - 画像やアイコンに対して機能説明の読み上げ要素を設定しました。
- - マウス操作が難しい部分については、カーソル操作が行いやすいように設計を見直しました。
- - 本人確認に関しては、視覚障がい者の利用が高いLINEを通じて個別対応を始めました。
今後の展望
これらの取り組みにより、大部分の課題は解消できたと感じていますが、ユニバーサル対応に終わりはありません。今後も利用者の意見を集め、必要に応じて改善を続けていく予定です。結婚相談NPOは、少子高齢化問題への対策として「恋活」環境の整備にも力を入れており、障がい者支援だけでなく、一人ひとりの状況に応じた多様な支援を目指しています。
結婚相談NPOについて
結婚相談NPOは2013年に設立され、未婚化・晩婚化問題に取り組むために活動している団体です。特に障がい者の婚活や、就職氷河期世代の婚活支援を行っており、地域の過疎問題にも取り組んでいます。今後も「門前払いしない」をモットーに、誰もが安心して利用できる環境づくりに邁進していきます。
最新の取り組みやニュースについては、公式ページをぜひご覧ください。カスタネットはあなたの新しい出会いをサポートします。