11月22日「いい夫婦の日」に明らかになった家事のシェアの実態
11月22日、「いい夫婦の日」を迎えるにあたり、マネーフォワードホーム株式会社とオイシックス・ラ・大地株式会社が共同で実施したアンケート調査が注目を集めています。この調査は夫婦やパートナー間での家事分担についてのもので、特に家計管理を含む家事の分担意識に焦点を当てました。
調査結果から見える家事の分担意識
調査は全国の20代から40代の906人を対象に行われ、男女の家事分担についての実態が明らかになりました。結果として、家事分担において「5割以上を自身が担っている」と回答したのは、女性が62%、男性は42%でした。このことから、女性は男性に比べて多くの家事を担っていると感じていることが分かります。
一方、家事分担を「公平」と感じている割合はほぼ同水準で、女性が約42%、男性が約43%です。この不一致は、夫婦やパートナー間での「認識のズレ」を示しており、負担の実態とその捉え方に違いがあることが浮き彫りになりました。
家事の公平感とシェアの実態
調査では、「とても公平」または「やや公平」と回答している人たちの負担割合を見ると、1割未満から4割、5割から6割の人がそれぞれ43%を占め、全体の約90%を占めています。これは、お互いが納得した分担や得意分野に基づく分担によって公平感が形成されることを示しています。
逆に、「とても不公平」と感じている人の中には、自身が1割未満の負担をしていると答えた割合が21%、7割以上を負担している人が40%となっており、負担の偏りが不満や不公平感の原因になっています。このように、家事の公平感を生むためには、負担をうまくシェアすることが重要であると言えます。
夫婦のモヤモヤポイント
調査の中で、日常生活で「モヤモヤすること」についての質問も行い、最も多く挙げられたのは「生活習慣の違い」です。その後に続くのが「食」と「お金」で、特にこれらのテーマが夫婦間の摩擦や不満の種となっていることが分かりました。料理の負担や献立の考え方での意見の相違が見られ、またお金に関する価値観や管理方法についてもプレッシャーが見受けられました。
家事の分担をパートナーとシェア
調査結果によると、「パートナーとシェアできると嬉しい家事」の項目では、「食事の準備・料理」が約40%、そして「家計管理」が約20%を占めており、「食」と「お金」が共にモヤモヤを感じやすいテーマであることが確認されました。このことから、夫婦やパートナーとの協力が、家事分担や金銭管理においてどれほど重要かが分かります。
ふたり暮らしの新たな生活様式
夫婦生活における「家事」と「お金」のシェアは、これまで見えにくかった問題を可視化する良い機会となります。それぞれが家事やお金についてオープンに話し合い、認識を共有することで、より良いパートナーシップへとつながるでしょう。
マネーフォワードでは「シェアボード」機能を通じて夫婦間の家計管理をサポートしており、オイシックスは食のサブスクリプションによって料理の負担を軽減するための新メニューを開発しています。これらの取り組みが夫婦のモヤモヤ解消に寄与することが期待されます。
今後の展望
「いい夫婦の日」に向けて、今回の調査が夫婦やパートナー間の認識のズレを明らかにし、シェアを促進するきっかけとなることを望みます。調査結果に基づき、より良い家事分担とお金の管理が実現され、双方が満足できる生活が築かれることを期待しています。