オーガイ社、新たに生成AIエンジニア特化型SES事業を始動
株式会社オーガイが、2025年9月30日より「生成AI特化エンジニアエージェント」と呼ばれる新しいSES事業を立ち上げることが発表されました。この事業は、急速に成長を遂げる生成AI市場におけるニーズに応えるもので、AIを活用できる次世代エンジニアを提案し、先進的な開発環境を支援することを目的としています。
生成AI市場の現状
日本のシステム開発市場は安定的に成長している一方で、生成AIシステムの開発市場は年平均40〜50%もの高成長が見込まれています。特に、ChatGPTやClaudeといった生成AIの利用が進む中で、AI活用スキルを持つエンジニアの需要が急増しています。しかし、従来のSESモデルは迅速な変化に対応できないため、企業は新たな課題に直面しています。これに対してオーガイ社は、自社のミッションである「人類と人工知能の共存」のもと、AIと共に成長できるエンジニアを提供することで、開発現場の進化を支援することにしました。
「生成AI特化エンジニアエージェント」の概要
オーガイが提供するこのエンジニアエージェントサービスは、生成AIに関する知識と実務経験を兼ね備えたエンジニアを迅速にアサインできる点が特長です。このサービスの中心には「プロジェクトキャピタリスト」という専門担当者がいて、PMの側で人材の調達や進行支援を行います。具体的なプロセスは、まずはクライアントの技術要件を詳細にヒアリングし、次にAI活用スキルを持つエンジニアを迅速に選定・マッチングします。さらに、プロジェクトが稼働した後も継続的にフォローし、必要に応じた提案を行います。
これにより、PMはデリバリー業務に集中でき、チーム全体の開発効率が向上することが期待されています。
特徴と強み
オーガイ社の「生成AI特化エンジニアエージェント」は、次のような特長を持っています。まず、AI技術の理解と活用ができる人材を厳選し、プロジェクトの実行力を強化します。そして、プロジェクトキャピタリストが現場に寄り添いながら課題を特定し、柔軟に対応できるネットワークを活用して、最適な人材を供給します。
すでに複数のAI関連企業で試験的に導入され、様々な成功を収めてきています。具体的には、株式会社AVILENのプロジェクトにマネージャーとエンジニアを供給し、またAirion株式会社ではエンジニアリングマネージャーを配置してプロジェクトの安定に貢献しています。これらの成果を通じて、プロジェクト特性に応じた人材配置と柔軟なアサイン体制が強みとなっています。
今後の展開
生成AIエンジニアエージェント市場は2024年までに400億円規模に成長すると見込まれています。オーガイ社は、AI開発とコンサルティング事業の二つの軸で事業を拡大し、短期的な事業成長と長期的な基盤安定化を実現することを目指しています。具体的には、エンジニアコミュニティの設立や、キャリア支援、ナレッジ共有を通じて、継続的な成長を促す仕組みを構築していきます。
最終的な目標は、「人類と人工知能の共存」の実現であり、AI社会におけるエンジニアの幸福や生産性向上に向けた取り組みをさらに進めていく所存です。これにより日本のAI関連企業や技術組織を支え、開発現場における新たな人材像を形にすることを目指しています。