日本市場に登場!Polymaker社製静電気放電対応フィラメント
株式会社サンステラは、2025年10月30日、Polymaker社製の静電気放電(ESD)対応フィラメント「Fiberon™ PETG-ESD」を日本で販売開始します。これは、Polymakerブランドで以前「PolyMax™ PETG-ESD」として販売されていた製品のリブランディング版であり、フィラメントの基本的な組成はそのまま維持されています。
この新しいフィラメントの大きな特長は、高靭性と静電気放電機能を兼ね備えていることです。これにより、電子機器を静電気から守るためのカスタムツールや治具、固定具の製作に非常に適しています。静電気は多くの半導体デバイスにとって致命的な損傷につながることが多く、その影響を減少させることが期待されます。また、一般的なPETGフィラメントよりも靭性が高いので、強度が求められる部分にも幅広く利用できそうです。
フィラメントの仕様と特長
- - カラー: 全1色
- - 平均フィラメント径: 1.75 mm(±0.05 mm)
- - 重量: 0.5kg
- - 推奨プリント温度: 250 – 290 °C
- - 推奨プリント速度: 30 - 300mm/s
- - 推奨ベッド温度: 70˚C - 80˚C
このフィラメントは、80℃までの耐熱性を持つほか、層間の接着性も優れているため、しっかりとした造形が可能です。これまでに多くのフィラメントが市場に出回っていますが、ESDに対応したこの製品は特に電子部品のプリントに最適です。
Fiberon™シリーズについて
Polymakerの「Fiberon™ by Polymaker」は、高強度と高剛性、耐熱性、寸法安定性を兼ね備えたエンジニアリング用途向けフィラメントシリーズです。これにより、ユーザーはより安定した造形を求めることができます。特にBambu Lab製の3Dプリンター用スライスソフトには、Fiberon専用の印刷パラメーターが事前に搭載されており、印刷時の複雑な調整は必要ありません。
Polymakerの信頼性
Polymakerは、年間500万巻以上のフィラメントを出荷している、世界的に信頼される3Dプリンターメーカーです。その品質と安全性は特に産業用途で高く評価されています。Jam-Free™ Technologyにより、反りや詰まりといったトラブルの可能性を低減し、長時間の造形でも安定性を確保しています。
株式会社サンステラについて
株式会社サンステラは、日本における3Dプリンター関連製品の輸入販売や技術サポートを行っています。10年以上にわたり、世界中の高品質な3Dプリンターや関連材料を取り扱っており、その実績は年間2500台を超えます。ユーザーが安心して3Dプリンターを利用できる環境を提供するために、丁寧にサポートを行っているのです。
今回の「Fiberon™ PETG-ESD」の導入は、静電気対策が求められるすべての現場にとって朗報となるでしょう。