ソニー銀行「IT賞」を受賞
2025-12-08 14:35:06

ソニー銀行が「IT賞」を受賞 先進的なクラウド戦略の評価

ソニー銀行が2025年度「IT賞(経営・業務改革)」を受賞



ソニー銀行は、公益社団法人企業情報化協会が主催する2025年度「IT賞」において、「経営・業務改革」部門での受賞を発表しました。本賞は、IT・デジタル技術を用いた顕著な業務改革や社会貢献を実現した企業や団体を表彰するもので、ソニー銀行の取組みが評価されたことは、同社の先進的な姿勢の証となりました。

受賞テーマは「ソニー銀行におけるビジネスアジリティ向上のためのクラウドシフト戦略」です。2025年5月6日から稼働を開始した新しいデジタルバンキングシステムは、変化に適応できる経営基盤を構築するためのクラウドを実現しています。

10年以上のクラウド技術導入の成果



ソニー銀行は、2013年から権利を始めたクラウド技術の基盤を用いたシステム刷新に取り組んできました。2025年には、世界的にも珍しいクラウドネイティブの勘定系システムをAWS上で稼働させ、金融業界でのクラウド化の先駆者としての地位を確立しました。金融機関としては一般的にリスクが高いとされる基幹系システムのクラウド化を実現した点は、業界全体に勇気を与える挑戦となりました。

経営層の強いコミットメントを背景に、ソニー銀行はITシステムの刷新を経営戦略の核に据え、「変化に強い経営基盤」としてのクラウドを構築しました。この戦略は、単なるシステムの移行に留まることなく、マイクロサービスによるシンプルな疎結合型のシステムへの全面的な移行を図っています。

クラウド技術の優れた活用法



旧型の複雑なシステムを単にクラウドへ移行させるのではなく、運用面やビジネスの継続性を考慮しながら段階的に移行を進めました。このプロセスにより、最終的にはクラウド専用の運営体制を確立し、システム開発やサービス提供のスピードを劇的に向上させています。これにより、外部の環境変化に迅速に対応できる「ビジネスアジリティ」を実現し、業界における新たなモデルケースとなっています。

今後は、ソニーグループが展開している多様な事業ネットワークとのシナジーを活かし、家電やゲーム、エンターテインメント分野との統合形成が期待されています。

生成AIの導入と未来の展望



さらに、ソニー銀行は新しい勘定系システムにおいて、2025年9月から生成AIの導入を開始する予定です。これにより、2026年4月までに全ての勘定系システムにおける機能開発へ生成AIを適用し、日本の金融業界におけるAI活用の先進モデルを確立し続けることを目指しています。

ソニー銀行は、金融業界の保守的慣行を打破し、クラウドを経営変革の中核として位置づけた先駆者として高く評価されており、この受賞はその証左といえるでしょう。


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